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危険な旅、壮絶な旅もまた楽し

『アマゾン源流生活』高野潤著 平凡社刊 1800円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2007年3月16日(金)

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『アマゾン源流生活』

 アマゾンはもはや文明の恩恵を受けている。マナウスまで航空機で飛び、そこから川船で2~3日アマゾン川を遡れば、もうアマゾン熱帯雨林のまっただ中。パックツアーだって出ているだろう。

 この本の著者である高野潤の源流生活は、そんな柔なものではない。特にペルーやコロンビア、エクアドルの東側、アンデスの東斜面に広がる熱帯雨林は、ところにより「セルバ」とも呼ばれる、処女地が残っている。自分が最初に足を踏み入れた、という気分は悪いものではなかろう。

 のっけに脅かされる。まず蚊。誰もが遭遇しなくてはならないのがサンクード・ディ・サチャバ「蚊」だ。厚い皮を持つ野生の牛やバクをも刺すという太くて強い刺し針を持つ蚊だ。

 衣類を着ていても、その上から平気で刺す。何カ所も同時に刺される。かゆくて気が狂いそうになる。高野は日本からの蚊取り線香が効果的だったとい言う。でも、向こうが線香の香りに慣れていなかっただけのこと。

 ブヨの猛攻もすごい。マンタ・ブランカという特別の名前を持つが、大群に取り囲まれると、霞か雲か、といった感じで、顔を取り巻く。何万匹いるのかも定かでない。そしてかゆい、痛い。かゆいので引っ掻きすぎると、そこが腫れ上がり、化膿し始める。

 でも、地元の連中は慣れているのか、ブヨや蚊に大騒ぎはしない。免疫があるのだろうか。ほんとに怖いのは毒ヘビだ。連中はジャングルの保護色を身につけているので、動き始めるまで気がつかない。あー、いやだ、いやだ。と思ったら、アマゾンのセルバなどに行かなければいい。それだけのこと。

 でも、セルバの甘味にとりつかれると、もう一度アマゾンへという病に冒される。

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