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働く女たちよ、堂々と『ガール』に生きよ!

30代総合職女性という微妙を絶妙に描く小説集

  • 澁川 祐子

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2007年4月4日(水)

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 以前、ある女性社長にインタビューをした時のこと。その人が発した一言が忘れられない。自身をはじめとした女性上司のことを「男と女のハーフなんですよ」と表したのだ。

 出世をしていく女性は、少なからず「会社」という男社会の価値観に浸されてきている。かといって、男性と同じに振る舞えるかといえば、ためらいがある。「女の私がこう言ったらキツイと思われないだろうか」「いま怒ったら女のヒステリーだと言われないだろうか」――男性ならばきっと考える必要のないことを、女性上司は気にせずにはいられない。だから半分男、半分女の感覚を持つ“ハーフ”なのだ、と。

 そうそう。私はその言葉を聞いて大きく頷いた。読者のあなたが“働く女”なら、たとえ上司という立場でなくても、一度は思った経験があるんじゃないんだろうか。「自分が女だから、こんなことを言われて(されて)いるのかもしれない」と。

総合職・女性。

『ガール』 奥田英朗著 講談社、1400円(税抜き)

ガール』 奥田英朗著 講談社、1400円(税抜き)

 奥田英朗『ガール』は、そんな“働く女”たちの葛藤を見事に代弁してみせた短編集だ。登場する5人の主人公は、既婚、未婚、シングルマザーとプライベートでの立場はそれぞれ違う。けれど、みんな総合職に就き、男性と肩を並べて働いている。

 大手不動産会社の課長に出世し、マッチョ思考の男性部下から嫌がらせを受ける「ヒロくん」。マンション購入を決意して、職場で保身に走ろうとする「マンション」。未婚の女性上司を見て「ああはなりたくない」と溜息をつく「ガール」…。各作品の主人公たちの呟きは、いちいちリアルだ。

 たとえば、「ヒロくん」での一節。年上の男性部下相手に、ついに怒りが爆発した時のこと。主人公の聖子は、部下を怒鳴った直後にこう思う。

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