任天堂Wiiの「みんなで投票チャンネル」サービス
2月14日。Wiiで「みんなで投票チャンネル」というサービスがスタートしました。
これはWiiを使ってアンケートが配信され、それに世界中のユーザーが回答する、という「遊び」です。アンケートは基本的に週に3回(全世界を対象にしたアンケートは月に2回)行われ、集まった解答結果はグラフ化され、地域別や性別で、どんな結果になったのかが表示されます。
当コラムをお読みの方の中にも、すでに遊んでいる人もいらっしゃるかもしれません。未体験の方は、ぜひ一度やってみてください。家族で投票して、世界中の人たちの集計結果を見るだけで、かなり盛り上がります。
どうやら世界中の人が同じように感じているらしく、スタート直後のアンケートでは、全世界から約50万票の投票があったようです。
世界相手のアンケートが簡単に
よく考えると、これは末恐ろしい「遊び」です。
全世界から、これほどの人数が、コンスタントにアンケートに応じてくれるシステムは、人類史上、かつて存在しなかったんじゃないでしょうか。
しかもこれ、普段はネットに興味のない世代(おじいちゃんやおばあちゃんなど)も、家族と一緒に、和気あいあいとアンケートに参加しているのです。リビングルームに鎮座しているゲーム機だからこそ、これほど幅広い層の人たちを、ネットの中に参加させることが可能になっている。
Wiiは、いつの間にか世界最強のマーケティング装置になっているのです。その事実を、当コラムをお読みいただいている皆様は、ぜひ覚えておいてください。
任天堂はこれだけのユーザー情報を入手できる
「マーケティングと言ったって、まだなにも調べていないではないか」
とお思いの方もいるでしょう。でも、それは違います。任天堂は、すでにたくさんの価値ある情報を手に入れています。
ここで大きな意味を持つのが「Mii」です。
まだご存じない方のために説明しますと、「Mii」というのは、Wiiの中に登場する自分の分身のこと。通常、こういう存在は「アバター」と呼ばれるのですが、任天堂は、これを自分(Me)と同じ発音を持つ「Mii」と名づけ、しかも「似顔絵チャンネル」によって作成するように設定しました。
このため、誰から強制されているわけではないのに、男性ユーザーならば男のMiiを、女性ユーザーならば女のMiiを、ごく当たり前のように作ってしまう。そうするのが当然であるかのように、みんなが自分自身に似たキャラクターを作っているのです。任天堂が、さりげなく、そう誘導しているからですね。
次ページ以降は「日経ビジネスオンライン会員」(無料)の方および「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみお読みいただけます。ご登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。









