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残業をやめ定時退社したら開発が見えた!

平凡な主婦がヒット商品連発の秘訣とは

  • 川嶋 諭

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2007年4月5日(木)

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半径1メートルの「売れる!」発想術
吉川美樹著
サンマーク出版 税抜き1300円

 タイトルには惹かれるのだが、この本からはちょっと自慢ぽく宣伝くさい印象を受ける。そのため、知人から「吉川さんって面白い人だから会ってみたら」と勧められていたものの、あまり気乗りしなかった。

 しかし、会って話を聞き始めたら、爽快で実に感じのいい女性なので驚いた。

 「男なんか当てにしていたら、女は何にもできないわよ」

 「大企業の開発なんて中途半端もいいとこ。消費者の目線で本当に使う人のことを考えて開発している企業なんてほとんどないわね」

 小気味いい言葉がぽんぽん飛び出てくる。言葉だけではない。体を張って仕事に取り組む姿がすがすがしい。いい人に巡り会えたと思った。

仕事と育児の二兎を追い、6年連続で売り上げトップ

 吉川美樹さんは、1995年に転職で独自商品が売り物の通販大手、カタログハウスに入社する。ここで新商品の開発を担当するようになり、しばらくするとめきめき頭角を現す。2001年からは同社で連続して売り上げトップを続けている敏腕の開発ウーマンである。

 彼女がもし天才や秀才だったら、彼女を見てきっと爽快な気持ちにはならなかっただろう。「頭がいいのね」「大変な努力ですね」で終わってしまう。しかし、彼女は普通の女性である。

 「だんなにそれなりの収入があって私が専業主婦だったら、ぼやっとした人生を送っていたでしょう。暇があればボーっとしているのが好きですから」

 そういう普通の人が思いっきり仕事に打ち込んで、次々とヒット商品を開発する。できてしまう。そこに日本の底力を見た気がした。でも逆に、吉川さんのような才能を発掘できず眠らせたままにしている企業も多いのだろうとも思う。人の能力を引き出すマネジメントが日本の多くの企業で実践され吉川さんのような人がもっと出てくれば、日本の成長率はこんなに低いはずはないのではないか。

 吉川さんが変化したきっかけは、結婚、出産、そして離婚の経験だった。専業主婦の道には程遠く、育児と仕事に追われ疲弊した毎日を送るようになる。
 
 シングルマザーの置かれた環境は厳しい。仕事にも育児にも嫌気が差すことがたびたびあるはずだ。仕事が深夜に及ぶことが多い開発という仕事を選んだ吉川さんにとって、その厳しさは人一倍大きい。

5時半に退社したら庶民の悩みと不満が見えてきた

 くじけたくなるような日が続く中で、ある決断を下す。残業で会社に残ることをあきらめ、午後5時半に退社することにしたのだ。子供ができる前に比べると、1日の仕事の時間はほぼ半減してしまった。

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