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日本が目指すマグロの完全養殖

  • 佐伯 裕史

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2007年4月9日(月)

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 前回、世界の海から魚、特にマグロが消えていく現実を紹介した。今回はマグロの最大消費国である日本の漁業関係者がどう対応していこうと考えているのかをリポートする。



生後4カ月のクロマグロの骨格標本。完全養殖の先駆者である近畿大学水産研究所が卵からふ化させたものだ。(写真:的野弘路)
生後4カ月のクロマグロの骨格標本。完全養殖の先駆者である近畿大学水産研究所が卵からふ化させたものだ。(写真:的野弘路)

 日本でクロマグロの消費量が急速に増えたのは、若いマグロを捕らえ、たっぷり太らせてから出荷する「蓄養」が普及したこの10年ほどのことだ。マグロの蓄養は地中海ばかりでなく、オーストラリアなどでも行われていて、日本でも鹿児島県の奄美大島では1500トンほどが出荷されている。国内産の養殖マグロの約半分が、奄美で蓄養されたものだ。

 だが、前回も述べたように、蓄養には問題が多い。日本ではまだマグロの幼魚である「ヨコワ」の捕獲は制限されていないが、奄美のある蓄養業者は「いつ捕獲が制限されるか不安」と漏らす。

 こうした状況で期待を集めているのが、マグロに卵を産ませ、成魚にまで育てていく「完全養殖」だ。日本は完全養殖技術の先進国で、すでにタイやヒラメ、トラフグなどの完全養殖技術は確立している。こうした魚が安く食べられるようになったのは、完全養殖のおかげだ。

 だが、マグロの完全養殖は容易ではない。日本では近畿大学水産学部が1970年から和歌山県串本町で完全養殖に挑んできたが、成功までに30年以上を要し、ようやく2002年に成功にこぎつけ、現在、東京・日本橋の三越などで販売している。



近畿大学水産研究所で、完全養殖の研究に取り組む澤田好史助教授。手にしているのはマグロの標本だ。(写真:的野弘路)
近畿大学水産研究所で、完全養殖の研究に取り組む澤田好史助教授。手にしているのはマグロの標本だ。(写真:的野弘路)

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