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「熱血コバケン」のオーケストラ掌握法

常に前進し、自己を磨き、自分を鼓舞する

  • 伊熊 よし子,小林 研一郎

バックナンバー

2007年4月10日(火)

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 オーケストラは指揮者によって音がガラリと変わる。指揮者というのは100余人のオーケストラをリードし、音楽の方向を決める、いわば君主的な存在。オーケストラがその指揮者を全面的に信頼し、音楽性を信じていなければ、いい演奏は生まれない。その秘訣を「熱血コバケン」の愛称で親しまれている指揮者・小林研一郎氏に聞いた。彼は今年2月、常任指揮者を務めるオランダ・アーネム・フィルハーモニー管弦楽団との初来日公演を成功させている。

「熱血コバケン」の愛称で親しまれている指揮者・小林研一郎

「熱血コバケン」の愛称で親しまれている指揮者・小林研一郎 (撮影:中島賢一)

「初来日というのは大変なリスクを負います。聴衆になじみがないわけですから、会場は満員になるか、オーケストラはどんな演奏をするか、日本の聴衆は認めてくれるか、と悩みは尽きない。眠れない日々が続きました」

 アーネムはオランダ東部のドイツとの国境に位置する緑多き美しい町。オーケストラはその土地を色濃く映し出すといわれるが、アーネム・フィルもおだやかな響きが特徴だ。

「ふだんはのんびりした環境で演奏していますから、全員がおっとりしたタイプ。昨年私が指揮者に就任してからは、彼らの潜在能力を引き出すことに主眼を置き、きびしいリハーサルを行っています。管楽器には今の2倍、3倍の音を出すように、打楽器には皮が破れるほど叩(たた)いてくれと言う。最初はみんな驚いていますが、徐々に自分の才能が開花する喜びに目覚め、もっと上を目指したい、よりよい演奏をしたいと考えるようになります。来日した時も日本の聴衆は耳が肥えているんだからと伝え、時差も吹き飛ぶような猛練習を行いました。ただし、終わったら食事会を開いて全員をねぎらうことも忘れてはならない。コミュニケーションが大切ですからね」

知識はいらない。とにかくホールに来てください

 子供のころは作曲家を目指していたが、1974年にブダペスト国際指揮者コンクールで優勝し、道が決まった。その直後からハンガリー国立交響楽団とコンビを組んでいる。

「長年同じオーケストラを振っていると、一番怖いのはマンネリ。それを防ぐため、毎年楽員126人に信任を問います。全員が紙に丸を書いてくれるのでまだ続けているわけですが、私はどんなオーケストラでも新しい血が必要だと考えたらサッと身を引く。自分がそこで何か新しいことができ、そのオーケストラが発展していくことに力を貸すことができるうちは全身全霊を傾けますが、少しでも疑問が生じたら、グズグズとどまることはしない」

 その潔さが音楽に表れ、コバケンのコンサートはダイナミックでドラマチック。加えてロマンあふれる美しさも持ち味である。

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