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『病気にならない生き方』を支える「あくなき自己愛」

新谷 弘実--米国アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授

  • 大熊 文子

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2007年5月24日(木)

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新谷 弘実氏 インタビュー

NBオンライン 世界で初めて、開腹手術をすることなく大腸内視鏡でポリープ切除をすることに成功なさったのは先生でいらっしゃいますね。胃腸内視鏡学のパイオニアとして、グローバルに活躍されるだけでなく、70歳の時には「自分の健康は自分で守る意思を持つ」ことを提言するために『病気にならない生き方』を上梓なさり、活動の場を広げられました。72歳の今も最前線で活躍し続ける秘訣は何なのでしょう。

新谷 私は50代よりも、60代。そして70代の今の方が人生に対する充実感が確実に増しています。今やっているすべてのことに幸せを感じるのです。実際、夜ベッドに入るとひとりでに「幸せだな」という気持ちがわき上がってくるほどです。

『病気にならない生き方』の著者 新谷 弘実氏

『病気にならない生き方』の著者 新谷 弘実氏

 体だって、毎朝空手の突きを左右100回と、柔軟体操をしているので60歳の時よりも鍛えられましたよ。これには50代の反省が多いにあるんです。当時は、中腰の無理な姿勢で、右目を酷使しつつ、1日50人から70人もの人の胃腸を内視鏡でのぞいていましたから体がとても辛かった。

 こんなふうに私が体を鍛えているのは、そうしないと病気になってしまうという強迫観念からではありません。適度な運動をすると体を構成する細胞の一つひとつが喜んでくれているのが、分かって私自身がとても心地よいからなんです。

 著書の読者の方から「先生の文章には、愛情や思いやりを感じる」とおっしゃっていただいたことがありますが、私に愛情があるとすれば、それは体のケアに限らず「自分を大切にする」、その精神が、生活全般に出ているからなのかもしれません。自分を大切に思って毎日していることを、私の周りの他人にもし、文章に書いている、それだけのことです。自分を大切にできる人は他人も大切にできるんじゃないでしょうか。

 私たちの生活は、運動、食事、精神状態から、休養、睡眠にいたるまで習慣で成り立っています。自分にとってよくないもの、よくない生活、よくない生き方だと思ったら捨て去ること。毎日少しずつでも「自分を大切にする」よい習慣を増やしていったら、それがたまって生活や人生が豊かになりますよ。体力も幸せ感も毎日少しずつの積み重ねです。

人生を本当に楽しみながら、幸せな感じを持つ

---新谷先生の生活習慣の中心にあるのが、自己愛とも言うべき「自分を大切にする」ことなのですね。

 私が「自分を大切にする」ためにやってきたことといえば、病院に行ったら患者に対して「どうやったらその人を幸せにできるか」を考える。仕事を離れたらその時は「どうすれば自分が幸せになるか」、自分に対する思いやりとか気遣いを一生懸命考えて、それを実際にやることです。

『病気にならない生き方』『病気にならない生き方2 実践編』 サンマーク出版 ともに1600円(税抜き)

『病気にならない生き方』『病気にならない生き方2 実践編』 サンマーク出版 ともに1600円(税抜き)

 そのために考えたり、好きなことをする“自分だけ”の時間を毎日必ず取っています。パブリックと自分の時間の間にちょっとしたきっかけをつくってあげて、気持ちも体も完全にスイッチしてあげる。このスイッチが、大切なんですよ。

 私は、趣味を持つことで自分だけの時間をエンジョイしてきました。幼い時からハーモニカが好きでね。今も楽器を奏でるのは楽しくて、フルートやマンドリンをやっています。

 自己愛とは、自分を冷静に見つめることなんです。大切なのは、その人なりの幸せ感を持つこと。組織を卒業するなら、なおのこと組織の指標ではない、自分だけの指標を持つのが肝要でしょう。生きるモチベーションの核となるのは、その人なりの幸せ感しかないんですよ。

 逆に言うと、ほかの人に悪口を言ったり、怒ったり、愚痴を言うのは、絶対にやめないと。そういったマイナスの感情は幸せ感を遠ざけますね。

 今日からできるのは、「今日は、いい日だったな」「楽しかったなあ」と声に出して言うこと。これは効果的ですよ。声に出すと、脳がそれをピックアップして本当に楽しかった気分にさせてくれます。

 心というのは、面白いものでたとえ苦しさの中にあっても楽しい部分、恵まれている部分、新たな発見にフォーカスすると幸せを感じるようになっているんです。

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