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「保護区設置」で水産資源を再生

ニュージーランドからの報告

  • 藤田 宏之

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2007年4月16日(月)

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 前回は、マグロの養殖に挑戦するわが国の漁業現場を紹介した。一方で、保護区を設けることで、結果として「水産資源」を再生させた国もある。その代表例がニュージーランドだ。乱獲で荒れた沿岸海域を元に戻すため、その生態系全体を保護の対象にして、一切の漁を禁止している保護区を訪れた。



フィヨルドランド国立公園の山頂から、川の水がゲア・アーム保護区へ流れ込む。落ち葉から出るタンニンを含む色の濃い水は光をさえぎるため、ここでは普通ならはるかに深い海に生息する様々な生き物を見ることができる。
フィヨルドランド国立公園の山頂から、川の水がゲア・アーム保護区へ流れ込む。落ち葉から出るタンニンを含む色の濃い水は光をさえぎるため、ここでは普通ならはるかに深い海に生息する様々な生き物を見ることができる。

 同国の北島、ノースランド地方の沿岸部に浮かぶゴート島周辺の面積5平方キロが、海洋生物の生息環境を保護する特別な地域として国から指定されている。地元住民が12年間にわたって奔走し、実現させたものだ。

 当初、保護に反対する勢力も大きかった。地元の新聞は「ゴート島ではもうすることがなくなった」という悲観的な見出しを掲げた。漁民たちを中心とした反対派が問題にしたのは、「この海域ではあらゆる魚や海洋生物の漁を禁じ、人間の干渉を受けない場所にする」という推進派が掲げた“原則”だった。

 でも、フタをあけてみると双方にとって予想外のいい結果がもたらされた。いま、同地には絶え間なく観光客が訪れる。「年間10万人もの人たちが魚を見にやってくる。こんなふうになるとは誰も予想していなかった」と地元住民は言う。

 多くの学校から子供たちが遠足で訪れ、週末にはシュノーケリングをする人たちが大勢やってくる。海に潜りたくない人は、船底をガラス張りにしたボートで海中ツアーを楽しめる。海洋教育センターもできた。


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