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「アートフェア東京」で作品を買ってみた

作品が目に飛び込んできた時の第一印象を大切に

2007年4月23日(月)

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 現代美術を理解するには買うのが一番、と言われる。いざ身銭を切って買うとなれば、隅から隅までじっくり吟味し、一生懸命理解するよう努めるからだ。巨匠クラスは言わずもがな、売り出し中の若手クラスでも数万円から数十万円はするのだから、真剣にならざるをえない。画廊の人に相談したり、本やネットで調べるうちに、おのずと現代美術の理解が深まっていく。購入後も、毎日、矯(た)めつ眇(すが)めつ眺めるうちに新たな発見があるかもしれない。いい作品とは、くめども尽きぬ泉のようなものだから。

アートの発信地、アートフェアに行く

 そんなわけで、今回から始まる「村田真の『手が届く現代美術』」。取っつきにくいとか難解だとか思われていた現代美術も恐るるに足らず、まずは買ってみようという企画だ。「手が届く」というのは、高遠に見える現代美術も近寄ってみれば手が届く、つまり、意外と理解できるものだという意味と同時に、価格的にもなんとか手の届きそうな50万円くらいまでの作品を紹介しよう、との意味も込められている。

「アートフェア東京2007」の会場風景 撮影:清水健

「アートフェア東京2007」の会場風景 撮影:清水健

 今回は、4月10日から3日間、東京・有楽町にある東京国際フォーラムで開かれた「アートフェア東京2007」のリポートを兼ねて、私が実際に作品を購入するまでの体験を書いてみようと思う。

 アートフェアとは、多数の画廊が大きな会場に集まり、ブースごとにそれぞれの作品を展示・販売するアートの見本市のこと。有名なところでは、スイスの「アート・バーゼル」をはじめ、ニューヨークの「アーモリー・ショー」、マドリッドの「ARCO」などがある。いずれも数百軒の有力画廊が出展し、コレクターや画商だけでなく、美術館の館長や学芸員、ジャーナリスト、投資家、アーティストなど美術関係者が一堂に会する。そのため単に作品販売の場にとどまらず、情報交換の場としても機能し、大げさに言えば新たな潮流を生み出すアートの発信地でもあるのだ。

 アートフェア東京は2005年に第1回が開かれ、今年で2回目。今回の出展画廊は98軒で、出品作品は約2500点にもおよぶ。内覧会を含めた4日間の会期で約3万2000人の来場者があり、約10億円の売り上げがあったという。前回の売り上げが約2億円(アフターセールを含め約3億円)に比べれば格段に上向いており、長く低迷していた日本のアートマーケットもようやく回復したと見ていい。

縦糸を抜き取った花柄織物の商品に目が留まる

 私は一般オープンに先駆けて、4月9日のプレス内覧会に訪れた。午後4時に編集者とカメラマンと待ち合わせ、受付で手続きを済ませていざ入場。入ってしばらくは私の知らない洋画・日本画・古美術系の画廊が続き、なじみの現代美術系の画廊は奥の方に固まっていた。

●○●○●

 実はこのリポートを書くために、少なくとも1点は買おうと決めていたのだが、なかなか食指の動く作品に出合わない。ひと通り見終わり、ほしい作品はないけどリポートを書くためには何か買うしかないか……とあきらめかけた頃、1点の作品に目が留まった。名古屋を拠点とするケンジタキギャラリー(東京にも支店がある)のブースの片隅に展示されていた、手塚愛子の作品『絵画』である。花柄の織物を木枠に張った35センチ四方の小品で、下半分の横糸が抜かれているため絵柄が縦に流れるような効果が出ている。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官