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京都・紬の提案展リポート

つくる人と着る人をつなぐ着物との出会い

  • 吉川 まりえ

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2007年4月28日(土)

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 3月下旬、葉月笙子さんの第8回提案展「おんな達の三人展」を見に、久しぶりに京都を訪れた。葉月さんは、京都市上京区で「きものオフィス葉月舎」を主宰する着物研究家。東京と京都で「きものサロンあづ」の講座などの着物文化講座を開催し、講演会や展示会を通じて、「着る側からの着物づくり」を提案している。

 私が葉月さんに着物を習い始めてから10年近くになる。幸田文の『きもの』の世界に憧れ、お茶や踊りのお稽古のためでなく、着物を普通に着こなしてみたいと願っていた私に、ぴったりの先生に巡り合えたと思っている。

 葉月さんは、「女の着物」への強いこだわりを持っている。体を包む絹の肌触りや、裾よけの“重さ”。着物は、着心地良く、心配りのある仕立てがいい。季節の中で今日の風を感じながら、その日の組み合わせを選ぶ。着たあとでも苦しくなく、シャキッと美しく着付けたい。着ている人の人柄が出るような、粋な着こなしをしたい…。

「おんな達の三人展」が開催された、織成館の「須佐命舎・銀花談話室」(写真:藤本 純生、以下同)

「おんな達の三人展」が開催された、織成館の「須佐命舎・銀花談話室」(写真:藤本 純生、以下同)

 葉月さんは、日本人がもう忘れ去ってしまった、着物にまつわる感性を細やかに伝えようとしている。ともすれば男性やつくり手中心の着物業界にあって、着物を着る女性としての声を上げているのだ。

 今回の提案展は、京都市上京区の織成館で3月21~27日まで開催された。2人の女性染織作家による紬の着物に、葉月さんが帯や半襟、帯揚げ、襦袢などの小物をアレンジする企画展である。つくる人2人に、着る人1人で「おんな達の三人展」というわけだ。「創る側と着る側をつなぐ」のが葉月さんのライフワークでもある。この展示会では着物の販売もしていたが、大手の展示会などに比較して良心的な価格設定となっていた。

 染織作家は、佐渡の西橋春美さんと、滋賀の川崎寿喜さん。艶やかな色使いの西橋さんの着物とは対照的に、川崎さんの着物は自然を感じさせる控えめな色合いだ。風情は異なるが、ともに自宅を工房にして好きな作品を織っているという手織りならではの温かさを感じる。

西橋春美さんの作品(左)と川崎寿喜さんの作品(右)

西橋春美さんの作品(左)と川崎寿喜さんの作品(右)

 葉月さんはこの提案展で、「着物を着る女性たちに、着物の温かさや女の“想い”をまとってほしい」と表現した。しかし一通り作品を見た時点では、正直言って私には葉月さんのいう意味がよく分からなかった。「手作りだから温かい」とか「着物を着る女性同士だから共感し合える」と言われても、頭では理解できても心には伝わってこなかったのである。

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