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男の色気の醸し方

  • 山崎 雅保

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2007年4月27日(金)

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 60歳ほどの女性。カウンセリングの主題は夫婦のアレコレ。次から次と夫への不満が列をなします。たしかに、妻への配慮およびサービスにいくらか欠けた夫ではあるのです。

 しかしこの妻、話題が夫の趣味に触れると表情が和みます。

 夫・60代半ば。趣味はジャズギター。定年退職を待ちわび、昔とった杵柄引っ張り出してバンドを結成。以来「ライブ活動」と称する仲間遊びまで展開しています。

 「いぃえぇ、私が聞いたって上手くないのは分かります。この前の日曜にも、ほら、行かないとご機嫌そこねますから、ライブとやらを観に行きました。みなさんそれぞれイイトシしちゃって……、ま、あれでもジャズはジャズなんでしょうけれど……」

 音楽やった人なら知ってます。まともな楽器は安いもんじゃありません。その点についても、妻はきわめて鷹揚です。

 「長年働いてくれた末のことですから、見逃してます。なんだか、部屋をのぞくたびにギターが増えてるようにも思うけど、いずれにしても大した値段じゃないでしょうし……」

 彼のギター、それぞれ幾らくらいのものだと思いますか? たずねたら、妻はゼロが1つ足りないだろう金額を口にしながら、自身の寛大さを誇るかのようにほほ笑みました。

 「だってねえ、下手でも弾いてりゃ老化防止くらいにはなりますでしょ? それにほら、ギター抱えてるあの人の姿には、ちょっとだけど青年時代の色が漂うんです」

 この夫婦、妻の愚痴なら尽きないけれど、当然ながら離婚の危険はありません。ギターを抱えた夫に漂う「青年時代の色」とやら、つまり色気が、夫婦のサマザマを和ませる妙薬なのだと思われます。

 英語ネイティブのみなさんは「sexy」という言葉をしばしば口にしますね。セクシーは「性的ナニガシ」と直訳的に解するよりも、「色気」程度の意として受け止めたほうがよい場合のほうが多そうです。

 その昔、なんの拍子だったか、こともあろうにこのボクに向かって「You are sexy.」と声かけてくれた奇特なオーストラリア人女性がいたけれど、あのときボクはドギマギしました。

 あれれ、ボクってセクシーなの?
 そんなこといっちゃって変なことになっちゃったりしちゃったらどうすんの?
 アタシャ余計な興奮しちまいました。

 あのときのsexyが意味したのも「あんた雰囲気いいよ」とか、せいぜいそんな程度のお愛想だったはずでした。ドギマギしたのがバカでした。

「【シリーズ「定年」】土壇場の「夫学」」のバックナンバー

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