30代に突入して、同年代の男子が「最近腹が出てきてさ」なんて呟くのを耳にすることが多くなった。“残業後のちょっと一杯”を繰り返してきた揚げ句、30を過ぎて腰まわりに異変が…というわけだ。
最近は「メタボリック症候群」なる用語も登場し、危機感は煽られる一方。太っていることは豊かな証拠というより、自己管理能力の欠如という見方がビジネスの世界では広がりつつある。“ダイエット=女子の関心事”である時代はもはや終わったのかと思っていたら、こんな画期的な本が出版されていました!
世界旅行で20キロの減量に挑んだ48歳男性

『やせる旅』 都築響一著、筑摩書房、1900円(税抜き)
本のタイトルは、ズバリ『やせる旅』。帯には、「堂々90キロ・オーバーの中年男が、1年間で20キロ減を目指して日本を、世界を駆け(転がり)抜けた、抱腹絶倒、空腹卒倒のダイエット・トラベローグ!」とある。
編集者・都築響一氏(当時48歳)が、理想体重の70キロを目指して20キロの減量に挑んだ旅行体験記だ。長野の高原リゾートで断食をしてみたり、北海道の礼文島でトレッキングに汗してみたり。はたまた海外に飛んで、ブダペストの温泉湖に浸かったり、死海で泥パックを塗りたくられたり、イスタンブールの肥満治療専門クリニックに入ったり…。いろんなところに行けて羨ましいなーと思う一方、旅の醍醐味である“食”を我慢しているかと思うと、ちょっぴり切ない気持ちになる。
もともと本書は、全日空の機内誌「翼の王国」の連載をまとめたもの。航空会社のPR誌らしく、旅情をそそる写真はすべてカラーという贅沢なつくり。毎章の締めには、旅先の情報はもちろん、「肥満格言」や「今回の旅の評価」の星取表などオマケもついた、盛りだくさんの1冊に仕上がっている。
では、なぜこの本が画期的なのか。それは、「男のダイエット=筋トレ」でなく、「男だって楽しく痩せたい!」と堂々宣言しているからだ。あとがきに、そのココロが書かれている。
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