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子ヒョウの成長物語

「狩り」の技術は母親に学ぶ

  • 藤田 宏之

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2007年6月18日(月)

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 アフリカの南部、ボツワナにある広大な湿地帯がオカバンコ・デルタだ。多くの野生生物が育まれている。『ナショナル ジオグラフィック日本版』6月号では、そのオカバンコ・デルタで、愛らしい赤ちゃんのヒョウが母親から狩りの技術を学び、一人前に成長するまでのストーリーを紹介した。

 巣穴から明るい日なたへ出てきた1頭の子ヒョウは都会にいるペットの猫と変わらない。まだぼんやりとした灰色の目をした生後8日目の雌で、足どりもいささか頼りない。

 好奇心が強く、元気いっぱいの様子で、リスが鋭く鳴きかわす声など気にも留めていなかった。このヒョウの母親は、これまでに5頭の子を生んでいるが、いずれもブチハイエナやヒヒなどの捕食者に殺され、食べられてしまった。

 一見のどかな風景の中で、可愛らしく遊ぶこの子ヒョウの生きている世界は、文字通り弱肉強食の世界なのである。

 ヒョウの生態は、同じネコ科のライオンやチーターとはかなり違っている。  最も大きな違いは、群れないことだ。頼るべき仲間を持たず、狩りも単独でする。知恵を使い、身を潜めて獲物に近づく技術を磨いて生き抜いていく。

 逆に言うと、人間が野生のヒョウを見つけるのはとても難しい。ボツワナ北部、オカバンゴ・デルタにあるモンボ地区の、コクタンとアカシアのうっそうとした木立の中でこの親子を発見した野生動物の映像作家、デレックとビバリーのシュベール夫妻は、千載一遇の機会と喜び、慎重にかつ愛をもって子ヒョウの成長を追っかけて、レポートしてくれている。

 その子ヒョウは、ラハディマと名付けられた。現地の言葉で「空から降り注ぐ光」という意味だ。そんな神々しい名前とは裏腹に、ラハディマは、生を受けた瞬間から、絶えず身の危険にさらされて育っていく。

 巣穴にこもっている母子を引きずり出そうとするヒヒの群れに襲われることもあれば、ブチハイエナに待ち伏せされたりも日常茶飯事だ。常に死と隣り合わせの緊張した生活が続く。

 百獣の王ライオンも、野生動物保護区であるこの一帯に数多く生息している。幼いヒョウにとっては、極めて危険な存在で一度襲われたら最期といえる。

 これほど危険がいっぱいでも、自分たちも食べない訳にはいかない。母ヒョウは子どものエサを確保するために狩り出る。何日も巣穴を留守にすることも多い。



母ヒョウと連れだって縄張りを見回り、狩りをするラハティマ。出生から独り立ちするまでのおよそ1年間、親子は強い絆で結ばれ、時には姉妹のように一緒に遊ぶ。
母ヒョウと連れだって縄張りを見回り、狩りをするラハティマ。出生から独り立ちするまでのおよそ1年間、親子は強い絆で結ばれ、時には姉妹のように一緒に遊ぶ。

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