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『ポスト・ヒューマン誕生』、不老不死はすぐそこに!?

アメリカ人の未来予測力に圧倒されてみようではないか

  • 麻野 一哉

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2007年8月8日(水)

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ポスト・ヒューマン誕生

ポスト・ヒューマン誕生』レイ・カーツワイル著 NHK出版 3000円(税抜き)

 とてつもなく面白く、あまりにも荒唐無稽で非常識な内容。常識ある大人としてはまったく対処に困る。気軽に感心するのは軽率な気がするし、かといって頭から否定するのもつまらない。

 この本の趣旨は2つ。「GNR革命が進む」と、「技術の進歩はどんどん加速し、近い将来には特異点を迎える」というもの。GNRとは、遺伝学(genetics)、ナノテクノロジー、ロボット工学の頭文字で、これらの3つの技術が発展し、人類社会が大きく変わることを「GNR革命」と呼んでいる。

 では「特異点」とは何か。それは、進歩の加速が段違いの状態に入るポイントのことを指す。

従来の経験則が通用しなくなるポイント、「特異点」

 とかく人というのは、自分の経験の枠内で物事を考える。だから、今までの進歩の仕方の延長線上で未来も考えてしまう。人類は、農業を始め、文字を手に入れ、産業革命を起こし、コンピューターを手に入れた。この速度がそのまま続くとして、「ふつうに」思い描ける未来像というものがある。たとえば、50年後くらいに宇宙ステーションが完成し、月旅行が当たり前になっているだろうとか、医療の発達で平均寿命が120歳を超えているとか、そういう未来だ。

 しかし、そんなのは甘い、大甘だ、と著者レイ・カーツワイルは主張する。

 進歩は加速する。未来についても加速度というものを考えないといけない。進歩が加速度的に進むと、あるポイントでクンと早くなる。グラフの形でいうと、左右が逆になったL字型だ。最初はほぼ水平に近い右肩上がりでのびてきた線が、あるポイントから垂直に近い線に変わる。その曲がり角を著者は「特異点」と呼ぶ。

 車でいうと、ずっと時速30キロじゃないのだ。30が60になり、60が90になる。いや、加速度自体が加速しているのだから、60が100になり、100が150になり、やがて時速1万キロを超える(1万キロなんて、そんな子供みたいな表現といわないでください。この本の中には、そんな途方もない数字ばかりでてくるんです)。

 著者が予言する人類の未来はこうだ。

コメント5件コメント/レビュー

この本、とてもおもしろかったし、実現するだろうと感じました。私なら肉体を残しておかずにコンピュータの中である種の波動として存在することを望みます。実際、人間を構成している分子は毎分毎秒入れ替わっており、この著者の視点で考えるならわざわざ面倒な(病気にかかるし老化もおこる)肉体を携えて生きる必要などないと思えて仕方がないからです。肉体を持たない、となると、これは一種の霊魂ですかねぇ(笑)。(2007/08/23)

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いただいたコメント

この本、とてもおもしろかったし、実現するだろうと感じました。私なら肉体を残しておかずにコンピュータの中である種の波動として存在することを望みます。実際、人間を構成している分子は毎分毎秒入れ替わっており、この著者の視点で考えるならわざわざ面倒な(病気にかかるし老化もおこる)肉体を携えて生きる必要などないと思えて仕方がないからです。肉体を持たない、となると、これは一種の霊魂ですかねぇ(笑)。(2007/08/23)

未来のことなんて誰も分からないから、言ったもの勝ちですからね。書いてあることは極端そうですが、人工臓器や人工知性など方向性は似た技術が実現する可能性はありそうです。精神世界についてコメントされていた方がいますが、確かに脳の研究が現在これだけ盛んなので、死後の世界や神の存在、宗教などを必要とする人間の心理は詳しく解明されそうな気がします。(2007/08/22)

面白そうな本ですね。日常の固定観念の枠をポーンと飛び越えてみるのにはいいのではないでしょうか?ただ、私個人は、人間の未来はそういう方向でなく、もう少し精神世界系方面にいくのでは?と感じています。透視とかテレパシーとか、超能力が発達した子供たちが生まれてきて、死後の世界の存在が解明され、宇宙人との交流が始まる・・今オカルトと呼ばれていることがごく普通になるそんな世界。科学一辺倒じゃ立ち行かないような気もするんですがどうでしょうか。(2007/08/08)

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