• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「ウェブ進化」オワタ\(^o^)/~『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』
ひろゆき(西村博之)著(評:小田嶋隆)

扶桑社新書、740円(税抜き)

2007年8月6日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』 ひろゆき(西村博之)著、扶桑社新書、740円(税抜き)

評者の読了時間2時間15分

 本書のタイトルともなっている質問に対する答えは、いきなり「まえがき」の中で明らかにされる。著者である「ひろゆき」(西村博之=2ちゃんねる管理人)によれば、要するに、2ちゃんねるみたいな(「ぬえ」的な)システムは、法的にも社会的にも経済的にも捕捉不能なのであって、潰れるという想定自体が無意味だということになる。

 「仮に2ちゃんねるという名称を持つ現状のシステムが無くなるのだとしても、2ちゃんねる的なものは必ず現れて、法律が手を出せないどこかの外国のサーバーの上で、警察権の届かないどこかの国の誰かが、その2ちゃんねる的なものを使って商売をするはずだ」と、ひろゆきは言っている。

 まったくその通りだと思う。

 というわけで、本書のタイトルは、より適切な質問である「ひろゆきはなぜ逮捕されないのか」に読み直されるべきだと思う。どうして、ひろゆきは、いまだに逮捕されていないのだろうか。誰が彼を守っているのだろう。

なんでここまで言えるんだ

 ホリエモンが捕縛され、村上世彰に実刑判決が下ったいま、おそらく、法曹界のトップには、ひろゆきをしょっぴくシナリオについて真剣に検討している一群の人々がいる。というのも、既存の秩序を冷笑するアンチヒーローとして、ひろゆきはすでに、ホリエモンや村上世彰をしのぐ存在感を獲得しており、その悪しき影響力(←「法曹界のトップから見て」ということだが)は、若い世代の遵法精神に、深い静かな打撃を与え続けているからだ。

 実際、ひろゆきが「法」や「権力」に対して示し続けている態度は、当初から一貫して、挑発的だった。裁判所に対する出頭の様子(つまり、出頭しないということだが)や、その件に関するコメントなどを見ていると、ほとんど法廷をせせら笑っている感じすら漂っている。

 「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(つかまえてみろよ。出来るんなら)という感じ。うん、アタマに来ると思うな、裁判官は。

 本書の中でも、ひろゆきは言いたい放題だ。

「ウェブ2.0はマイナスイオンと同じ」(つまり、見かけだけのインチキ)

「グーグルの言う"Don't be evil"は単なる願望」(っていうか、ただのキレイゴト)

コメント8件コメント/レビュー

彼はそんな簡単に本音を言うタイプには見えないのだけど。この本の書評を見てきっと彼はまたほくそ笑むのだろうなぁと、なにやら悔しいわけですが(笑)。まるっきりフェイクの中身と感じます。彼は挑発を続けることでその実「本当に足りないモノを作らせる」をやっているだけで、現状はそれに国の腰が重すぎてついていけず、あたかも銭形警部を嗤うルパン三世のような状態に見えているだけで。彼自身は人柱のつもりなんでは。だってそうでしょう?古参のPCユーザーは人柱になるのが大好きなんだから。(2007/08/08)

「NBO新書レビュー」のバックナンバー

一覧

「「ウェブ進化」オワタ\(^o^)/~『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』
ひろゆき(西村博之)著(評:小田嶋隆)」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

彼はそんな簡単に本音を言うタイプには見えないのだけど。この本の書評を見てきっと彼はまたほくそ笑むのだろうなぁと、なにやら悔しいわけですが(笑)。まるっきりフェイクの中身と感じます。彼は挑発を続けることでその実「本当に足りないモノを作らせる」をやっているだけで、現状はそれに国の腰が重すぎてついていけず、あたかも銭形警部を嗤うルパン三世のような状態に見えているだけで。彼自身は人柱のつもりなんでは。だってそうでしょう?古参のPCユーザーは人柱になるのが大好きなんだから。(2007/08/08)

「身も蓋もない断言の数々には、不思議な魅力がある。」とおっしゃいますが、紹介されている内容に関する限りはいたって普通のことしか言っていないような気がしますが。マスコミの煽りとは真っ向から対立してはいるのでしょうが。(2007/08/07)

「オープンソースはしょせん商売」―そういう言い方したら、何だって商売。占い師の曖昧な語り口と同等。「市民ジャーナリズムは、そんなもん無理」「ネットの公共性は幻想」―自分じゃ超現実主義者を標榜してるつもりでも、今普通にある技術だって一昔前は幻想で魔法のようなもの。何でもかんでも理想、幻想と口にする超現実主義者は翻って超理想主義者でもある。ある意味、社会的引き篭もりの典型。「インターネットの基本は弱肉強食」―それはネットに限らず歴史の示す世の中の既知の事実。と、一見(2ちゃんねらーにとって)まとものようで、結局は自分のネームバリューに頼っただけの今流行の自己意見垂れ流し本ですね。買う価値なし。(2007/08/07)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長