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ずっと、ひとり~『恐くないシングルの老後』
吉廣紀代子著(評:澁川祐子)

朝日新書、740円(税抜き)

  • 澁川 祐子

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2007年8月7日(火)

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『恐くないシングルの老後』

恐くないシングルの老後』 吉廣紀代子著、朝日新書、740円(税抜き)

評者の読了時間3時間30分

 私事で恐縮だが、私は俗にいうバツイチシングルだ。離婚して一人になったとき、ふと頭をよぎったのは、「一生一人かもしれない」という思いだった。ならば、自分の食い扶持は自分で稼がねばならない、と覚悟した。

 男性とは異なり、女性は結婚や出産を機に仕事を辞める人も多く、必ずしも働くことと食べていくことは同義ではない。だから、女性は「働く、働かない」という2つの選択肢の間で揺れ動く。私の場合、シングルであることを自覚し「働く」と腹を括った瞬間、そうした迷いから解放されて楽になった。

 だが、甘かった。この『恐くないシングルの老後』を読み始めて、そう思った。年を重ね、老いを実感しながら一人で生きていくということ。そこには、「働き続けること」とはまた別の壁が待ち受けていたのだ。

ベストセラー『非婚世代』の続編

 本書は、50歳から78歳までの女性30人のインタビューをもとに、中高年シングル女性の実像に迫ったものだ。前半は、仕事、ライフスタイル、異性関係(シニア婚や不倫)といったテーマごとに、一人ひとりに焦点を当てた12人の人物ルポが並ぶ。後半は、これらのルポに残り18人の話を織り交ぜ、お金、病気、人間関係、老後の住まい選び、遺産相続や葬式など老後に関する関心事について、その実状を明らかにする。

 著者は1940年生まれのフリーライター。20年前に『非婚時代』(三省堂、後に朝日文庫。現在は絶版)という本を書き、自身もシングルで生きてきた人物だ。

 著者が社会に足を踏み入れた1960年代は、高度経済成長期の真っ只中。アメリカで起きたウーマンリブ運動が日本にも波及し、フルタイムで働く女性が急増した。シングルで生きることが経済的に可能になり、世間的にも認知され始めた最初の世代といえよう。そんな著者が、当時20代から50代までのシングル女性57人を取材した『非婚時代』は、同年テレビドラマ化され、流行語にもなった。

 『恐くないシングルの老後』は、簡潔に言ってしまえば『非婚時代』の続編である。当時インタビューした女性57人のその後を追い、うち何人かの話を聞くことに成功している。『非婚時代』での話題の中心は、仕事であり、恋愛や結婚、出産だった。だが、20年後の彼女たちが抱えているのは、老後の経済面や健康面での不安だった。

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