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今日と同じ明日はない 毎日が「我が人生の千秋楽」

西川右近(にしかわ うこん) ―― 日本舞踊家 西川流家元 ~前編~

  • 大熊 文子

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2007年8月23日(木)

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2度の病で、残された時間を考える

NBオンライン: 名古屋に拠点をおく西川流の家元として主宰する定期公演「名古屋をどり」には、新しい試みを積極的に導入なさっていらっしゃいますね。

日本舞踊家 西川流家元、西川右近氏

日本舞踊家 西川流家元、西川右近氏

西川: このままいくと日本舞踊は、世の中から忘れ去られてしまうのではないか、と危機感を抱いているのです。なんといっても日本舞踊家である私でさえ、こうして洋服を着ているくらいで、日本舞踊を構成している日本古来の文化がひとつひとつ、私たちの日常生活から姿を消していっています。

 日本舞踊の舞台も作法や形式にとらわれ過ぎることなく、庶民性あるものに変えていかないと、皆にそっぽを向かれかねません。それで、「名古屋をどり」では、世相や話題になっていることを盛り込み、現代感覚にあい、十分に楽しめる新作を毎年毎年創作しているのです。

 書道などは、墨を磨って毛筆を使うことがなくなった今日でも、筆ペンがあるので触れる機会はある。日本舞踊も私たちの生活の中にどうして残さなくてはならない形に変容させることで、永久の命を与えたいのです。

 そのために毎年「名古屋をどり」を開催するだけでなく、学校に出かけていって子どもたちに日本舞踊を教えたり、日本舞踊を用いたNOSS(ノス)(NIHON ODORI SPORTS  SCIENCE)という体操を作って、日本舞踊を日常的に触れもらう機会を提供したりと、日本舞踊のよさを広く知ってもらう様々な活動を展開しています。

人生、やり残すことだけはしたくない

―― 「名古屋をどり」は今年で60回目だそうですが、新作をかけ舞台を継続していくエネルギーはどこからくるのですか。

西川: 死の床で自分の人生を振り返り、「多くのことをやり残してしまった」という思いだけはしたくない、と毎日毎日を生きています。

 「40、50鼻たれ小僧。60にならないと本当の芸はわからない」と伝統芸能の世界でよく言われ、本格的に物事を始めるのは60歳からという雰囲気も強いんですね。私は、とても60歳まで待っていられないと思って、師匠である父に頼み、早くから演出や作舞のチャンスをもらいました。初めて「名古屋をどり」の作舞をしたのは、21歳の時。42歳で、父から引き継ぎ「名古屋をどり」の主宰者となりました。

 活動の場とともに、交友関係も広がっていきましたが、才能ある方とお話させていただくと、負けたくないという一心で、稽古や勉強に力が入る。本当に充実した日々を送っていました。

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