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日本のマンション管理の「不思議なからくり」

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2007年9月7日(金)

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 日本で異邦人がマンションを買うことは、今ではもう珍しくなくなっています。それでも私にとっては不思議に思えることが多く残っています。

 まず日本の銀行なのですが、なぜ住宅ローンに対していまだに保証人が必要なのでしょうか。銀行は、借り手が買う物件を査定して、担保とし、融資の割合などを決めて、お金を貸すのが仕事ではないでしょうか。

 何だか、きちんとした査定をするのが面倒くさいから、保証人をつけてもらっている印象を受けます。これから外資系の銀行の影響力が増していく中で、この古い考え方では将来的にやっていけないように思います。

 日本のマンションは、なぜ建物自体の価値を保つことが少ないのか、長年不思議に思ってきました。なぜならば、私の母国オーストラリアの場合は、市場の動きにもよりますが、原則として好景気の循環を待ちさえすれば、買った価格より高く売れることが多いからです。

 今考えればオーストラリアはデフレにまみれていないこともありますが、マンションの建物自体を長い年数維持できるようにしっかりと建設しているし、よくきれいに改装します。これはオーナー中心型システムです。

 日本のマンションはどう見ても、長年もつように建設されていないようです。したがって、ごく一部の豪華マンション以外のマンションの価値は、買った日から当然下がっていくはずです。日本では、マンションのオーナーよりも建設会社を明らかに優先していて、オーナーを犠牲にしているように見えてなりません。国として住宅ストックを重んじる考え方も乏しいです。

 私の友人は、某大手不動産会社グループで施工、販売および管理をトータルで行っているマンションに住んでいます。とても静かで緑の多い公園に囲まれたマンションに友人は満足しています。しかし、マンションに移ってから、友人はいろいろな「からくり」や素朴な疑問が気になり始めました。
 
 完売したとたん、本社の力はすぐ抜けてしまって、グループ会社でのたらい回しが始まります。グループ会社といっても向こうにしてみれば、別会社なわけです。住人からのちょっとした問い合わせやクレームは、「それはうちの管轄ではないよ」となってしまうことが多いようです。住人は窓口となる受付嬢に非常に丁寧な対応をしてもらっても、その後の具体的解決は気持ちよく進まないことが多いようです。

 例えば、入居当初から気になっていた洗面所の水道レバーの不具合について問い合わせた友人は、何回も電話をして同じ説明を繰り返し、回しに回されて、精神的に苦痛を感じ始めた数カ月後、やっとレバーは使えるようになりました。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長