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「PS3はゲーム機ではない」久多良木氏の真意が見えてきた

「東京ゲームショウ2007」で開かれた新たな戦場

2007年10月5日(金)

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 テレビゲームは、コンテンツである。

 ――と多くの人が認識しています。だからこそ、今年の東京ゲームショウは「CoFesta(JAPAN国際コンテンツフェスティバル)」の一環として位置づけられ、アニメ・漫画・音楽・放送・映画などと並ぶコンテンツ産業の一員として認められました。

 しかし、そういった認識は、そろそろ古いものになりつつあるのかもしれません。今年の東京ゲームショウでは、ゲームソフトが新しい時代に突入しつつあることが、ついに見えてきました。

「GT5」はゲームだけではなく、メディアでもある

 分かりやすい例をあげましょう。東京ゲームショウで最大の注目ソフトのひとつである「GRAN TURISMO 5 “Prologue”(グランツーリスモ5プロローグ)」です。プレイステーション3(PS3)になってマシン描画能力・演算能力が上がったことにより、そのゲーム映像には圧倒的な説得力が備わりました。まぎれもなく優れたゲームであり、一級品のコンテンツです。

 (グランツーリスモの公式サイトはこちら

 しかしその一方、「グランツーリスモ5プロローグ」は、「さまざまなコンテンツが集まってくる場」としての色彩を、強く浴びています。

 あらゆるクルマの最新データが配信され、運転することができます。また、世界中のクルマ関連の映像(テレビ番組など)や、ディーラーで流れているプロモーション映像、コマーシャル映像などが、自由に受信できます。最新ニュースもテロップで表示されます。クルマに関する、あらゆるサービスが楽しめるようになっているのです。

 つまり「グランツーリスモ5プロローグ」は、それ自体がコンテンツであると同時に、さまざまな「クルマに関する楽しいこと」を提供するコンテンツが集まってくる、いわばメディアそのものになっていることが、お分かりになるでしょう。

ゲーム機はメディアを飲み込んでいく

 もうひとつ、PS3のオンライン空間「PLAYSTATION Home」で楽しめるソフト「dress」にも注目してください。これはファッション版の「グランツーリスモ」だと思えばいい。PS3の演算能力を生かして、衣服を完全に再現するソフトです。

コメント10件コメント/レビュー

(筆者野安氏の思い込みに過ぎないかもしれないが)もしGT5やdressのようなメディア化が久夛良木氏の「ゲーム機ではない」の真意だったとすれば,それこそが久夛良木氏の先見性の欠如を示すのではないか。▼メディアであるからには伝えるべきコンテンツが必要だが,それをどこから調達するつもりだったのだろうか?▼(久夛良木氏のWeb嫌いを無視したとしても)Webからということはあるまい。なぜならそれはPS3より安価な/性能の低いPCや携帯電話,あるいはWiiでも扱うことができるから。排除はしないにしても,これを以てPS3の売りにしようとは考えていなかったはず。▼一方,PS3専用コンテンツを作ってもらうのであれば,製作コストに見合う見返りが得られることが必要。しかし久夛良木氏から,PS3コンテンツの製作コストを抑える話や,見返りが得られる「エコシステム」構築の具体的な話があった記憶はない。▼少なくとも今の世界の流れは,PS3が重視しなかった,軽量(=誰でも簡単に作れて,表示にも高性能は必要としない)Webコンテンツにある。結局PS3は時代を読み誤ったとしか言えないのでは?(2007/10/08)

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「「PS3はゲーム機ではない」久多良木氏の真意が見えてきた」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

(筆者野安氏の思い込みに過ぎないかもしれないが)もしGT5やdressのようなメディア化が久夛良木氏の「ゲーム機ではない」の真意だったとすれば,それこそが久夛良木氏の先見性の欠如を示すのではないか。▼メディアであるからには伝えるべきコンテンツが必要だが,それをどこから調達するつもりだったのだろうか?▼(久夛良木氏のWeb嫌いを無視したとしても)Webからということはあるまい。なぜならそれはPS3より安価な/性能の低いPCや携帯電話,あるいはWiiでも扱うことができるから。排除はしないにしても,これを以てPS3の売りにしようとは考えていなかったはず。▼一方,PS3専用コンテンツを作ってもらうのであれば,製作コストに見合う見返りが得られることが必要。しかし久夛良木氏から,PS3コンテンツの製作コストを抑える話や,見返りが得られる「エコシステム」構築の具体的な話があった記憶はない。▼少なくとも今の世界の流れは,PS3が重視しなかった,軽量(=誰でも簡単に作れて,表示にも高性能は必要としない)Webコンテンツにある。結局PS3は時代を読み誤ったとしか言えないのでは?(2007/10/08)

昔からPCを触っている人間にはとってお馴染みの言葉であるが、「ハードはソフトが無ければただの箱」まあ言いたいのは、PS3はあくまでもゲーム機だということです。ゲーム機である以上、ネットワーク上でどんな構想を持とうが、ゲームソフトが無い以上はただの箱。だれも買いやしませんよ。ネットワーク上のコンテンツなんて、今や普及しきったPCやケータイがあるので、そちらで利用するでしょう。なにを今更という記事ですね。(2007/10/08)

さぞ新しいことをやっているかのような記事ですが、AV機器寄りのPCでやってきたことをフールプルーフにした、というのがPS3のコンセプトであるように感じます。目新しさはありません。しかし、価格性能比がとんでもない。PSPと組み合わせた時の実力は、ネットワークAV機器として他に類を見ない水準にあると思います。まさしくソニーの機械です。BIOSがVer.1.80を超えたあたりで真価が出てきたように思います。一方で、ゲーム機としては「その機能はおまけ」という認識に落ち着きつつあるように思います。どんな小手先を使おうと、結局は「モニター、もしくはプレイヤーの占有時間をどれだけシェアできるか」に帰結するわけで、その点において既存のゲーム機や放送などといまだ同じ土俵にあるのは一緒。ゲーム機としてほぼ同性能と言われているXBOX360が国内ディベロッパーからも支持を受けるようになり、シェアに逆行する市場転換が行われているのは著者の方も当然ご存知かと。PS3のサプライズは、エンターテイメントマシンからAV機器への特化という割り切りであると思えるのですが、さて。お飾りなサービスを発表しては延期しているところを見ると、久多良木氏のゴーストにまだソニーは踊らされているようですが、ユーザーが踊ってないので無意味です。BRAVIAと絡めたAVセンターとして、それを持ち出すPSPと組み合わせる使い方を提示した方がシナジー訴求としたははるかにスマートでしょう。(2007/10/05)

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