マシンパワーによって、実在する服を完全に再現する「dress」 (c)Sony Computer Entertainment Inc.
テレビゲームは、コンテンツである。
――と多くの人が認識しています。だからこそ、今年の東京ゲームショウは「CoFesta(JAPAN国際コンテンツフェスティバル)」の一環として位置づけられ、アニメ・漫画・音楽・放送・映画などと並ぶコンテンツ産業の一員として認められました。
しかし、そういった認識は、そろそろ古いものになりつつあるのかもしれません。今年の東京ゲームショウでは、ゲームソフトが新しい時代に突入しつつあることが、ついに見えてきました。
「GT5」はゲームだけではなく、メディアでもある
分かりやすい例をあげましょう。東京ゲームショウで最大の注目ソフトのひとつである「GRAN TURISMO 5 “Prologue”(グランツーリスモ5プロローグ)」です。プレイステーション3(PS3)になってマシン描画能力・演算能力が上がったことにより、そのゲーム映像には圧倒的な説得力が備わりました。まぎれもなく優れたゲームであり、一級品のコンテンツです。
(グランツーリスモの公式サイトはこちら)
しかしその一方、「グランツーリスモ5プロローグ」は、「さまざまなコンテンツが集まってくる場」としての色彩を、強く浴びています。
あらゆるクルマの最新データが配信され、運転することができます。また、世界中のクルマ関連の映像(テレビ番組など)や、ディーラーで流れているプロモーション映像、コマーシャル映像などが、自由に受信できます。最新ニュースもテロップで表示されます。クルマに関する、あらゆるサービスが楽しめるようになっているのです。
つまり「グランツーリスモ5プロローグ」は、それ自体がコンテンツであると同時に、さまざまな「クルマに関する楽しいこと」を提供するコンテンツが集まってくる、いわばメディアそのものになっていることが、お分かりになるでしょう。
ゲーム機はメディアを飲み込んでいく
もうひとつ、PS3のオンライン空間「PLAYSTATION Home」で楽しめるソフト「dress」にも注目してください。これはファッション版の「グランツーリスモ」だと思えばいい。PS3の演算能力を生かして、衣服を完全に再現するソフトです。
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