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OLさんがエビちゃん化する理由~『キャラ化するニッポン』
相原博之著(評:朝山実)

講談社現代新書、700円(税別)

2007年10月16日(火)

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評者の読了時間4時間00分

キャラ化するニッポン

キャラ化するニッポン』相原博之著、講談社現代新書、700円(税別)

 閣僚の再任が決まった際の記者会見で、渡辺行革大臣が喜びを隠そうしてかポロッと、福田首相を「ボケキャラ」とネーミングされていました。

 政治家も「キャラ立ち」しないと選挙にも勝てない時代。福田さん、こっそり「キャラって、何?」とライバルの麻生さんに訊ねていたあたりからキャラの芽生えはあったのか。最近はそれを意識されたのか、「ボケ」を自己模倣しだしているように思えてなりません。ワタシには「ボケ」よりも、なにげに水戸黄門に見えるんですけどね。

 しかし、気軽に口にされる「キャラ」、意味がわからずにいましたが、本書によって助けられました。本来の語源である「キャラクター」と「キャラ」は違うものだなんて、えッ!?

 従来、マンガやアニメなどの「登場人物」を意味する言葉として使われてきた「キャラクター」。英語のcharacterには「人格・性格」の意味もあるが、マンガ評論家・伊藤剛氏の定義によると、「キャラ」と略されるうちに「人格・のようなもの」だけが一人歩きして威張りだした、ということらしい。

 伊藤氏の説にそって両者の関係を整理すると、まず初めに「キャラ」が存在し、そこから「キャラクター」が生み出されることになる。

 これをハローキティやリラックマなどのファンシーキャラに当てはめてみると、簡単な線画の図像に「固有名」がつくことで、「人格」っぽいものが誕生。名づけによって、ナニモノでもなかったものが突然ナルホドなものになってしまう。小泉純一郎フィーバーや麻生太郎人気も、ブームの加速は「キャラ」が付いてからだった。

 本来はわかりにくいものを一目でわからせる。わからずとも、わかった気にさせるのが「キャラ」効果。ちなみに、前首相の不人気は最後まで「キャラ」が明確でなかったことが作用したことになる。

 本書は、「キャラ」に左右される社会の動向を分析したもので、マーケティングが専門の人特有の、ナマな声や固有体験の例証に乏しいままに直感的に結論を語っていく前半部分は、いささか退屈に思える。本来「調査」仕事とはそうしたものなのだろうが、既知をなぞっているようで、味気ないのだ。

 付箋をつけまくったのは、後半。事例に踏み込んだ分析。たとえば「エビちゃん」人気の解読だ。

 若い女性たちが、こう言っちゃなんだが、コレといって何の特色があるとも思えないモデルをなぜカリスマ視するのか。特色を見抜けないことじたいがオジサンなのだろうけども、著者はこう説明してくれる。

 まず、「蛯原友里」と「エビちゃん」とは違う。どのように違うか。

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