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ゲームビジネスの常識を“みんなで”ひっくり返そう

「任天堂カンファレンス2007.秋」レポート

2007年10月19日(金)

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 まだ10月ですが、2007年のゲームビジネスにおける、今年最大のニュースは確定しました! 11月の「みんなのニンテンドーチャンネル」のサービス開始こそが、今年最大のニュースです。

 これは10月10日の「任天堂カンファレンス2007.秋」の場で発表された、Wii用のサービス。年末年始の人気ソフトの陰に隠れがちですが、いやいや、これこそ従来のゲームビジネスを支えてきた常識を、一気にひっくり返す破壊力を持つ、恐るべきサービスです。

Wiiは「番組」を所有する

 特筆すべき機能は3つ。ひとつは新作ソフトのプロモーション映像などの配信です。つまりゲーム機が、そのまま新作ソフトを宣伝する場になるということです。

 ふたつめは、ニンテンドーDSの体験版ソフトの配信です。自宅のWiiにDSの新作ソフト体験版をダウンロードし、DSに移すと、その体験版が遊べるようになります。ゲームショップの店頭にあったDSステーションで行われていたサービスを、自宅でできるようになると考えるといいでしょう。

 メーカーからの情報・サービスが、ダイレクトに家庭のゲーム機に送り込まれ、ユーザーを楽しませるという仕組みです。ゲーム機が「テレビ番組」を持つのだと考えると、分かりやすいかもしれません(だからWiiの各サービスは「チャンネル」と名づけられています)。

 もっとも、こういった「広告」や「体験版の配信」は、すでに他のゲーム機でも実行されていること。任天堂は、機が熟すのを待ち、サービスを開始しただけのことです。「みんなのニンテンドーチャンネル」で本当にすごいのは、3つめの機能です。

 それは、ユーザーによるゲーム評価システムを構築してしまったことなのです。

世界最強のマーケティング機能

 この機能により、全世界に繋がっているWiiユーザーは、プレイしたゲームの評価を送信できるようになります。年齢・性別などを入力し、ソフトの評価を送信すると、それらが集計され公開されます。ユーザーは、世界中のユーザーの評価を見て、ソフト購入の判断の手助けとして利用できます。世界中のユーザーが、ちょっとずつ参加すると、そこに価値のある集計データが誕生。それをみんなで享受するという仕組みです。

 また、Wiiには、すべてのゲームのプレイ履歴が残っています。ユーザーの許諾を得た場合のみ、それらの「どのソフトを、どのくらい遊んだか」のデータも集計することになるようです。

 どんな年齢の人が楽しんでいるのか? ユーザーの性別はどうか? 1人で遊んだのか、みんなで遊んだのか? そういったデータが世界中から集まるのは史上初のこと。これぞゲーム史上最強の情報集積システムでしょう。これまでインターネット上でも意見を発信しなかったような人たち――小さな子供からお年寄りなど――まで、ゲーム機所有者の意見が等しく集計されることの価値は、とてつもなく大きいでしょう。

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「ゲームビジネスの常識を“みんなで”ひっくり返そう」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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