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リフォームしたばかりの家が倒れた

地震で壊れる住宅「6つの弱点」

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2007年10月25日(木)

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中越沖地震で全壊した住宅。一見、新築のようにも見えるが、およそ築100年の木造住宅で、数年前に外回りをリフォームしたばかりだった

中越沖地震で全壊した住宅。一見、新築のようにも見えるが、およそ築100年の木造住宅で、数年前に外回りをリフォームしたばかりだった

 7月16日に発生した新潟県中越沖地震。多くの住宅が倒壊した被災地では、数年前にリフォームしたばかりの家も全壊した。外回りはきれいに直したのに、老朽化した骨組みをそのまま放置していたので、このような被害を受けてしまったわけだ。

 居住空間の快適さや利便性はもちろん大切だが、家族の命や暮らしを守る安全な家でなければ元も子もない。最近起こった大地震の教訓を基に、住宅をリフォームする際に配慮しておくべき耐震性について考えてみよう。

 実は地震で壊れる住宅は、いくつかの共通した「弱点」を抱えていることが多い。これらの弱点は外観からはなかなか分からない。ところが、見た目は新築同様にピカピカであったとしても、地震で揺さぶられると隠れていた弱点が露呈する。

 「地震に強い家」を探っていくこの連載の第1回では、今年に入って相次いだ、能登半島地震、新潟県中越沖地震の被害実例を題材に、「地震で壊れる建物」に共通して見られる6つの弱点を指摘していこう。

弱点 1 家を支える地盤が弱い

弱点1 家を支える地盤が弱い

 写真の被害は、建物を支える地盤が崩壊して上に載った家を足元から突き崩してしまった例だ。地盤が軟弱な地域に建つ家、造成した盛り土の上に建つ家などは同様の危険がある。いくら頑丈な家でも足元が崩れては持ちこたえようがない。水位の高い砂質土の地域では、地中から砂が噴出する液状化現象が起こる可能性もある。

対策⇒ 固化や杭で地盤を強化する。擁壁の補強も

弱点 2 脆弱な基礎の上に載っている

弱点2 脆弱な基礎の上に載っている

 建物の骨組みは、鉄筋コンクリートの基礎の上に載せるのが原則だ。しかし古い木造住宅の基礎は、鉄筋の入っていないコンクリートや石を使っていることが多い。こうした基礎は地震によって崩れやすく、建物にも悪影響を及ぼす。写真の被害も、基礎が脆弱だったために建物全体が折れてしまった。

対策⇒ 鉄筋コンクリートの増し打ちなどで基礎の補強を

弱点 3 木材が劣化している

弱点3 木材が劣化している

 水分が多い場所に置かれた木材は、時間の経過とともに劣化する。腐朽やシロアリでボロボロになった木材には、家を支えるだけの強さは残っていない。こういった問題は外観からはなかなか分からない。写真は能登半島地震の被害例。倒壊した古い建物には、柱の足元や土台部分の木材が劣化していたものが多かった。

対策⇒ 腐朽した土台や柱を取り替える

コメント1件コメント/レビュー

「腐朽した土台や柱を取り替える」だけでは十分ではない。この写真を見ると、地震の被害が出る前に既に、腐朽とシロアリの被害が出ていたようだ。地震の被害はそれらの被害の上乗せというべきものだろう。シロアリは蟻道という土のトンネルを造るので、シロアリの進入を防ぐために、木材部は地面から少なくとも50cm離すこと、地面を露出させることなく、コンクリートで覆って置くことが必要とされているが、写真の家はその原則を守っていないようだ。土台も単に砂地の上に直接乗っているかのように見える。腐朽、シロアリ、地震の3大対策の全てが落第であった。我が国は高温多湿の国だ。地球温暖化、資源の枯渇化が深刻になって来ていることを考えれば、このような被害が出たら建て直せば良いという時代ではない。全てが無駄とならないように、最初から、腐朽、シロアリ、地震の対策を十分に立て置く必要ことが不可欠だろう。(2007/10/25)

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「腐朽した土台や柱を取り替える」だけでは十分ではない。この写真を見ると、地震の被害が出る前に既に、腐朽とシロアリの被害が出ていたようだ。地震の被害はそれらの被害の上乗せというべきものだろう。シロアリは蟻道という土のトンネルを造るので、シロアリの進入を防ぐために、木材部は地面から少なくとも50cm離すこと、地面を露出させることなく、コンクリートで覆って置くことが必要とされているが、写真の家はその原則を守っていないようだ。土台も単に砂地の上に直接乗っているかのように見える。腐朽、シロアリ、地震の3大対策の全てが落第であった。我が国は高温多湿の国だ。地球温暖化、資源の枯渇化が深刻になって来ていることを考えれば、このような被害が出たら建て直せば良いという時代ではない。全てが無駄とならないように、最初から、腐朽、シロアリ、地震の対策を十分に立て置く必要ことが不可欠だろう。(2007/10/25)

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