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競馬文化の日豪の違い

地味で国際化遅れる日本

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2007年10月26日(金)

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 個人的なことですが、僕の3大趣味として「競馬・ワイン・音楽」があります。特に競馬歴は相当長い。競馬には不確定な要素がたくさんあります。その不確定な状況の中で何が起こるか分からないから面白く、緊張感があるのだと思います。

 今年の10月21、オーストラリアでは1年のうちで2番目に大きな競馬のレース(GI 「Caufield Cup」2.400メートル)が行われました。まさに誰も想像しなかったドラマが突然起こりました。これはレース中ではなくスタート直前のことでした。

 一番人気はMaldivianという馬で20年ぶりの低いオッズとなり、かなりの人気を集めていました。枠入りしてスタート数十秒前の出来事でした。Maldivianが急に頭を激しく振って、血だらけになってしまったのです。

 耳に15センチメートルほどの傷ができていました。もちろん土壇場で出走取消しとなりました。調教師の顔は青ざめ、観衆はショック状態に陥りました。さらに近くの枠にいた人気の牝馬が、騒ぎに反応して枠内で転んでしまい、同じく出走取消しとなりました。

 結局、僕が賭けていたMaster O’Reillyという馬が楽勝する結果となったのですが、競馬ファンとして複雑な気持ちでした。ちなみにレース後、怪我の原因が特定されました。テレビ局が無断で枠の中に設けたカメラのクランプのせいだったのです。日本ではまるで考えられないことです。情けないです。

 日本人の友達の中で、僕が猛烈な競馬ファンだと知っている人は少ないと思います。別の記事で説明させていただきますが、僕の競馬歴は半世紀以上です。オーストラリアの競馬はもちろんのこと、日本に長く住んでいるから当然日本の競馬にも非常に興味があります。以前に何年間もJAIR (競馬国際交流協会)の年次報告の英語版を担当させていただいたこともあって、日本の競馬も多少勉強できました。オーストラリアと比較すると相違が多いようです。

 まず競馬の位置づけです。オーストラリアの場合、割と小さな田舎町でもゴルフ場と同じように競馬場がよくあります。日本のように巨大組織であるJRA(中央競馬会) とNHR (地方競馬全国協会)の完全な一律の支配下ではなく、各クラブは競馬場を持ってクラブの経営委員会で運営しています。その結果、各クラブは独自のカラーを持っています。小さな田舎の町では、年に数回ほど周りの牧場の人が集まってピクニックレース(草競馬)を行います。

 日本のWINSに相当するのが各州のTABですが、これらは民営法人経営となっています。TABは政府に法人税を払うとともに、競馬の運営コストを軽減するために各競馬クラブにも売り上げの一部を流しています。

 WINSと違ってTABは完全に国際化されています。ニュージーランドをはじめとして香港、シンガポール、イギリス、南アフリカなどの競馬の馬券の販売もしています。最近では日本のGIレースの馬券さえ売っています。要するにWINSと競争しているのです。

 しかも日本のGIレースのオッズを比べるとはるかにTABのほうが有利です。口座を開く手続きは簡単で日本人もOKです。WINSと違ってTABはどこにでもあります。ほとんどのパブはTAB コーナーを設けています。競馬は毎日必ずどこか数カ所で行われていて賭けることができます。

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