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ウォーホルのオリジナルだって夢じゃない

セルフポートレートや有名人、ドラァグクイーンのポラロイド写真。

2007年10月31日(水)

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 ひと口に画商と言っても、扱うジャンルや活動範囲は千差万別。そこで、1つの基本的な分け方として、「プライマリー・マーケット」と「セカンダリー・マーケット」を覚えておくと便利だ。

 プライマリーとは、画家や彫刻家の作った作品が初めて市場に出る一次流通のこと。作品の最初の価格はここで決められる。プライマリーの画商は、才能のある作家を発掘し、契約を結んで制作をバックアップし、画廊で新作を発表して売るのが仕事となる。従って、現代美術系の画商の多くはプライマリーをベースにしている。

 それに対してセカンダリーとは、一度コレクターなり同業者なり、人手に渡った作品もう一度流通に乗せることを言う。早い話、美術の“セコハン市場”だが、古着や古道具などと違って美術品は何度も所有者を変えることが珍しくないし、古いものほど付加価値がついてケタ違いに高くなることが多いので、プライマリー以上にお金の動く市場といえる。古美術商やオークションハウスは基本的にセカンダリーだ。

 だが、プライマリーの画商が作家とともにアートマーケットを開拓し、美術史を切り開いていこうという前向きなイメージがあるに比べて、セカンダリーの画商は、すでに評価の定まった作品を転売して利ザヤを稼ぐという、マイナスのイメージがつきまといがちなのも事実。もちろん、そんなブローカー的な画商ばかりではないのだが――。

ポップアートとは何? ウォーホルはその旗手

 今回紹介するミヤケファインアートは、現代美術系のギャラリーが集まる東京・清澄の倉庫ビルで、唯一セカンダリーをベースに活動している画商だ。

 オーナーの三宅伸一氏はかつて、福岡の銀行が所有する美術コレクションの管理運用を任されていたが、バブル崩壊を受けて作品を売却せざるをえなくなったことからこの道に入ったという。親から店を受け継いだり、有力画廊で修業して独立するケースが多い画商の世界では変わり種といえる。

 ギャラリーを開いたのは2005年の秋だから、ちょうど2年前。それまでは港区に事務所を構えていたものの、ギャラリースペースは持っていなかった。セカンダリーは現役作家の個展を開くことはあまりないので、展示空間はそれほど必要としないのだ。

ウォーホルのセルフポートレート (C)The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc.

ウォーホルのセルフポートレート (C)The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc.

 そのミヤケファインアートで開かれているのが、アンディ・ウォーホルの「ポラロイド・ポートレート」展。

 ウォーホルに関しては今更紹介するまでもないが、ひと言で言えばポップアートの代表的アーティスト。ではポップアートとは何か?

 簡単におさらいしておくと、ポップアートとは大量生産・消費社会の到来する60年代に、マンガや商品広告、人気俳優などマスメディアをにぎわせるポピュラー(大衆的)なイメージをアートに取り込んだ美術動向。それ以前の“崇高”な抽象表現主義と比べて通俗的で、むしろ同時代のサブカルチャーやアングラ文化と接点を持った。そのポップアートを牽引した旗手がウォーホルだった。

 ちなみに欧米を中心にアートバブルに沸く近年、ウォーホル作品も価格が急騰している。今年5月ニューヨークで開かれたオークションでは、つい数年前まで1億円余りだった作品が約80億円で落札され、「印象派を超えた」と騒がれたものだ。

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