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遺伝子の不思議

『NEXT』 マイクル・クライトン著 酒井昭伸訳 早川書房刊 上下とも 1700円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2007年11月2日(金)

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『NEXT』 マイクル・クライトン著

『NEXT』 マイクル・クライトン著

 マイクル・クライトンは、新著ごとに最先端科学の成果をテーマにする。この最新刊では「トランスジェニック(遺伝子導入)」がキーワードになる。聞き慣れない言葉だが、生化学の世界では普通に使われている言葉だ。遺伝子組み替え、と言い換えてもよい。

 トランスジェニックは、常に何らかの倫理的な疑問を引き起こしてきた。そして賛成派と反対派の対立は深まり、巨大製薬会社は、例えば癌征圧の薬剤を極秘の内に開発しようとしている。『ネクスト』はこのような背景が舞台である。

 巨額の富が動くと政治も動く、一攫千金のチャンスがあれば、野心に満ちたベンチャー企業が乱立する。倫理性を無視した開発が企業や野心的な個人などが加わる。マッドなサイエンティストも登場する。

 そんなトランスジェニックの混乱の中から、言葉を話すチンパンジーやオウムが誕生する。こんなカオスの中で、クライトン一流のストーリーが繰り広げられる。

 混乱をうまく制し切っていないという、辛口の批評も聞かれるが、しょせん、SFである。無害なトランスジェニック物語として読めば、充分に楽しめる。チンパンジーやオウムと登場人物のやりとりなどが、手練れのクライトンらしい。

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