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任天堂とマイクロソフトが繰り広げる「才能発掘」のゲーム

2007年11月2日(金)

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 2~3年前まで、ゲーム業界全体は、大事な仕事をサボっていました。

 それは「新しい才能の発掘」です。テレビゲーム製作は数億円(ときには数十億円)が必要なビジネスになりました。どれだけ「やる気」と「才能」があるクリエイターであっても、おいそれと参入できない市場にしてしまったのです。これでは新しい血が流れ込んでくるはずがありません。ゲーム市場が縮小を続けたのも、当然のことといえるでしょう。

 しかしいま、この流れは変わろうとしています。先陣を切ったのはニンテンドーDS。ソフト開発資金が小さいのに市場は巨大。ローリスクでハイリターンな市場を用意することで、メーカーが参入しやすい環境を整えました。2007年だけでも、ソフト販売元は80社に達しています。マシン発売時期に差があるとはいえ、Wiiが30社前後、PS3が20社前後の販売元であるのと比較しても、圧倒的に「参入しやすいマシン」であることが分かるでしょう。

オンラインで販売チャネルや情報のハードルを下げる

 2008年以降、この流れは据え置きゲーム機にも波及していきます。そのきっかけのひとつが、2008年3月からスタートする、Wiiのオンライン販売サービス「Wiiウェア」。ソフト販売に流通を介さないため安価にできますし、販売元が在庫を抱える必要もありません。資金力がなく、据え置きゲーム機市場に参入できなかったメーカーが、このサービスによってソフト販売に乗り出せるようになるわけです。

 ちなみに、これは前回のコラムで解説した「みんなのニンテンドーチャンネル」というサービスと、セットで考える必要があるので、ご注意ください。

 「みんなのニンテンドーチャンネル」では新作ソフトの情報が提供されます。ユーザーが直接ゲームソフトを評価し、それを世界中の人が閲覧できます。ソフトの購入も「ショッピングチャンネル」で可能です。もうすぐオンライン上のソフトを友達にプレゼントする機能が追加され、本当に気に入ったソフトを、気の合う友人にプレゼントできるようにもなります。

 さて。これらの行為は、すべてオンライン上で完結しており、マスメディアを必要としていないことにお気づきでしょうか? 

 面白いソフトさえ作れば、ちゃんとユーザー間に、その情報が広がっていくような仕組みが作られました。「いかにして新規参入のためのハードルを下げるか?」という視点から眺めたとき、販売する資金力はなく、営業や宣伝に使える資金力もないけれど、ゲームビジネスへの参入を志す者たちにとって、これらのシステムが大きな武器となっていることが、お分かりになるでしょう。

あなたも今日から開発環境を整えられる

 任天堂ばかりを取り上げてしまいましたが、ゲームビジネスへの参入を志す者にとって、もっとも手厚いサービスを用意しているのは、じつはマイクロソフトです。Xbox 360は、新しい血が流れ込みやすい環境を、どこよりも早く整えてきました。

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「任天堂とマイクロソフトが繰り広げる「才能発掘」のゲーム」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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