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知っておくべき耐震補強の基本テクニック

6つの手法を組み合わせると「強い家」になる

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2007年11月8日(木)

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耐震補強の具体的な補強計画や工事は、リフォーム会社や工務店、設計事務所などのプロに任せるとしても、私たちも知っておいた方がよい、大切なことがある。

 連載の第1回第2回では、地震で建物が被害を受ける主な理由を、被災した実例から学んだ。第3回では、「地震に強い家」を実現するための耐震補強の基本的なテクニックについて解説しよう。

 第1回「リフォームしたばかりの家が倒れた」では、地震で建物が被害を受ける主な理由を6つ挙げた。これらの要因を取り除く手法が、耐震補強の基本的なテクニックとなる。

効果的に手法を組み合わせる

 つまり「地盤を強化する」「基礎を鉄筋コンクリートで補強する」「老朽化した土台や柱を取り替える」「筋交いや構造用合板を取り付けて強い耐力壁にする」「耐力壁をバランスよく配置する」「金物を取り付けて接合部を固定する」という方法である。住宅会社などが独自の工法を開発しているところもあるが、基本的にはそれらも6つの手法を組み合わせたものと言えるだろう。

手法1 地盤の強化

手法1 地盤の強化

(イラスト:シギハラ・サトシ)

 せっかく建物を補強しても、足元の地盤が弱いと地震で被害を受けてしまう。そこで、鋼管杭を挿入して地中深くにある硬い層で建物を支える、セメント系の固化剤を注入して地面を固めるといった方法で地盤を強化する。ただし、すでに家が建っている地盤の補強は大変な労力を伴い、コストもかかる。どうしても必要な場合に実施するというのが実情となるだろう。

 盛り土で擁壁を備えた敷地も要注意。擁壁の強度に不安がある場合は、鉄筋コンクリートの増し打ちなどで対処する

手法2 基礎の補強

手法2 基礎の補強

(イラスト:シギハラ・サトシ)

 鉄筋が入っていない「無筋コンクリート」で基礎ができている場合、地震の揺れによってひび割れなどが生じることがある。地面の上に石を置いた玉石基礎の場合は、上に載せた木材(束)がずれてしまう可能性もある。こうした状況を防ぐため、無筋コンクリートの基礎では側面に鉄筋コンクリートを増し打ちしたり、基礎の間を鉄筋コンクリートで固めたりして補強する。

 玉石基礎の場合も、鉄筋コンクリートで足元を固める、基礎の上に載せた束どうしを板でつなぎ留めるといった手法で足元を固める

手法3 土台や柱の取り替え

手法3 土台や柱の取り替え

(イラスト:シギハラ・サトシ)

 腐朽やシロアリでボロボロになった木材は、まず取り替える必要がある。劣化した部分を切断して新しい木材を継ぎ足し、それぞれの継ぎ目を金物で固定する。

 ちなみにこのような劣化が生じるのは、主に湿気の多い場所。腐朽菌やシロアリは水分のある場所で繁殖するからだ。そのため、湿気のたまりやすい床下や浴室回り、水漏れが生じている場所の周辺は、木材が劣化していないかしっかり確かめておく。原因となる水漏れなどもきちんと措置しておくべきだろう

 こうした耐震補強の具体的な補強計画や工事は、リフォーム会社や工務店、設計事務所などのプロに任せるとしても、ユーザーも知っておいた方がよい、大切なことがある。

 第1は、建物全体のバランスに配慮して6つの要素を取り入れること。むやみにどれか1つを実施しても高い効果は得られず、むしろ建物のバランスを崩して耐震性を弱める結果につながりかねない。

 例えば、壁だけを強くして、柱の足元と土台や基礎を固定せずにいたら、強い揺れが来た際に壁がそのまま引き抜けてしまう。いくら壁が強くても、落ちてしまっては役に立たない。逆に、壁を強くせずに柱の足元だけ緊結しても、揺れによって壁は崩れてしまう。

 また一部の壁だけを強くすると地震の力がそれ以外の弱い壁の部分に集中し、建物が壊れやすくなってしまうこともあるから注意が必要だ。

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