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中学生を“説得”できます? 『男子のための人生のルール』

~人生の根本問題に悩む彼らと、あなたのために

  • 和良 コウイチ

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2007年11月14日(水)

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男子のための人生のルール

男子のための人生のルール』玉袋筋太郎、理論社、1200円(税抜き)

 「“前は当たり前のことだったのに……”ってのが失われてしまった」世の中で、自身も中学生の子を持つ親である39歳(執筆時)の玉袋が、中学生男子に向けてこんこんと人生の「当たり前」を説く一冊である。

 この「当たり前」は、説明不要、問答無用を意味しない。親に向けて書いた文章には、その“伝え方”をこう記している。

<そのうち、「なんで勉強しなきゃなんないんだよ」「こんなことしてなんか意味があんのかよ」とか言うんだ。ノドチンコも出っ張って野太くなった声で。親の胆力が試される時だ。ここは、説明に二週間かけたって「なんで」を親として言い切る! って気持ちでかからなきゃならない>

 これは著者のガチンコ宣言であるからして本書の中身も、中学生向けとはいえ侮ることはできない。微妙な年頃の相手だからこそ、人生で最初に、強烈に出会い、大人になっても抱えるような“人生の根本問題”を真剣に語らねばならないのだ。

筆者自身が抱える哀しさ

 たとえば、コンプレックス。玉袋は、銭湯に行って「前を隠さないこと」「でっかい鏡で自分の全身を映し出すこと」によって教えられるものがあるという。

<コンプレックスはあったっていい。それを「隠したい」って思うことも、人として当然だと思う。でもさ、ほんとうは、コンプレックスって本人にとっては「隠す」ものでなくて、「向き合う」ものなんだ。(中略)自分が恥ずかしく思っていること、コンプレックスに感じていることほど、友だちなんかにはひた隠しにするんじゃなくて、さらりと見せればいい。こういうことができるようになれば、他人のコンプレックスに対してだって、自然に振舞うことができるようになる>

 うん。事によっては大人でも難しいけれど、体が急激に変化し成長するこの時期に、いっぱいコンプレックスを抱えやすい子どもに与えるべき言葉の一つだ。他者への想像力と思いやりは、こういうところから生まれる。年齢を重ねていろんな痛い目を乗り越えるうちにわかってくる経験則。そう、これは中学生の子を持つ大人にこそ、その経験則を自分の言葉にした見本として読まれるべき本でもある。

 玉袋が親と子について書く文章には、どこか哀しい響きがある。親子の関係のあり方を説く彼自身、父親とはうまくいっていなかった。

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