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冠婚葬祭・私用優先で、楽しい人生を送ろう

~平野 靖さん・ブラッコ・エーザイ代表取締役社長~

  • 伊東 雨音

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2007年11月28日(水)

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毎朝早朝出勤して練習、継続的にリサイタルも開催

―― 社長の趣味の広さはよく知られています。フルートの演奏、アマチュアオーケストラの設立と活動、演奏と指揮。それから、けん玉は4段の資格を持ち、そちらでは随分賞も取っていらっしゃる。日本けん玉協会で普及活動や国際交流にも貢献していますね。

「後ろ指を差されないように仕事し、人生を楽しく過ごそう」と語るブラッコ・エーザイ社長の平野靖さん

「後ろ指を差されないように仕事し、人生を楽しく過ごそう」と語るブラッコ・エーザイ社長の平野靖さん(撮影:小川玲子、以下同)

平野:私は好きなものも多いのですが、けん玉で取材されることが多くてそちらが先に有名になってしまいました。しかしフルートはほとんど人生の中心というほどに入れ込んでいます。

―― 12月にフルートのリサイタルをなさるんですね。ほぼ毎年とお聞きしていますが、社長業をしながら演奏活動を続けるのは、時間やプレッシャーの点で大変なことだと思うのですが。

 リサイタルは1993年に始めて6回目になります。私がリサイタルをやることによって、良いことが2つあるんですよ。1つは、同窓会代わりの集まりの場を提供できる。仕事のOBや学校の同窓生たちが応援に来てくれ、「演奏会に集まり、終わってから一杯やるのが良いじゃないの。それにしちゃ会費安いじゃないの」(笑)。すると今回の会場は180席ですが、それでも足りないくらいです。

 もう1つは、「彼がやるんなら俺も」ということで、ご自分でリサイタルを開いているケースがいくつかあります。刺激になるのです。

―― “リサイタルをやる”というのは大変なことですよね。フルートは毎日吹かないと音が出ない。そのための練習時間はどうやって捻出してらっしゃるんですか。

 毎朝、会社に1時間ほど早く来て練習をします。昼休みものんびり社員の人と食べると太ってしまうのでね、さっさとシリアルで済ませて練習。1日に、正味100分くらい練習していますよ。

―― 激務の中、それはすごいですね。

 これまでのキャリア(三菱化成、東京田辺製薬、ダイナボット、アボット東芝など)ですと、オフィスの地下には倉庫があって、毎朝、倉庫で練習していました。ところが、この会社には倉庫がない。「地下倉庫のないビルなんて、寄りかかったらコロンと倒れるんじゃないか」と言ったくらいでね。そうすると、どこで練習するんだ? 「私の人生設計が狂うじゃないか」(笑)。ところが、このビルの窓から見えるあの道路を隔てた向こうに廃屋がある。元は食堂だったそうですが、そこのオーナーと話をして月1万円で借りています。水道も何もないし、隣の食堂の悪臭が来るし……ですが、もう4年になりますが、そこで毎朝、昼休みと練習をしています。

―― 仕事や人間関係の上でせめぎあいはありません、か?

 仕事はちゃんとサボりますからねぇ(笑)。

―― ちゃんとサボる(笑)?

 はい。『冠婚葬祭・私用優先で、人生を送ろう』――私はいつも言ってきたのです。普通、サラリーマンがそういうことをしていると、クビになりますよ。だからもちろん「後ろ指を差されないような」仕事をしていることが前提です。だから『冠婚葬祭・私用優先しても首にならないような仕事をしようじゃないか』という意味もありますね。とは言いながらも、仕事というのは時間的には人生の結構長い時間を使うでしょう? ですから仕事そのものについても『楽しくない仕事をすべきではない』。それは、昔から一貫してやっております。

 何かの都合で、会社をお辞めいただくこともあります。そういう時には、「貴方はここにいても楽しくないでしょ? 適性のあるところへ行って自分を生かせば、もっと楽しいはずです。だからこういうところはどうですか」と話す。

 仕事以外の趣味を持とうといっても、人により様々です。例えば東南アジアに蝶を採りに行く人もいれば、へら鮒を釣る人もいる。私みたいに楽器の演奏をする人もいる。ゴルフも良いですね。ゴルフ好きな友人が多いので楽しく付き合うためにはゴルフもしますが、土日が演奏活動や練習で埋まっていますから、どうしても平日にはみ出します(笑)。それで良いんですよ。

10代から楽器に夢中。一流の師に恵まれて……

―― 週末はアマチュアオーケストラに参加され、個人レッスンにも通っていらっしゃる。オーケストラでも首席を吹かれて腕も一級とうかがっています。そもそもフルートを始められたきっかけは?

 不思議と小学校の低学年の時から音楽は得意でした。6年生の時に音楽の先生に「フルートという楽器があるけど、吹いてみるか?」と勧められました。その前はリコーダーや横笛を吹いたり木琴を叩いたり、歌を歌ったりしていましたね。歌は今でも好きで、時々コーラスに参加したりもします。

―― その小学校の先生にフルートを紹介されて?

 学校に1本あって、「これはいいな」と思い、小遣いを貯めた。貯めた小遣いの同額を父親から出してもらって、楽器を買った。先生が、神田の楽器店巡りに半日付き合ってくれましてね。楽器を見て、値切ってくれました。真鍮(しんちゅう)のフルートで、当時6000円で、高かったですねぇ。

―― 最初からレッスンに付いたんですか?

 吹奏楽とかのクラブはなかったし、ちょうど林りり子さんのお弟子さんが英語の先生でした。英語を習いがてら、そこでレッスンに行き、すぐに夢中になりましたねぇ。高校に入る時に、「プロになるか」と聞かれましたが、「プロにはなりません、アマチュアで行きます」と言いますと、「それでは」と先生が紹介してくれたのが、林りり子門下の、峰岸壮一先生だったわけです。ちょうど日本フィルから新日本フィルが分かれた頃ですね。

 僕の先生は皆、フランス系です。工藤重典、今の先生が立花千春。工藤先生には公開マスタークラスを受けました。この工藤重典の先生が峰岸壮一で、エコールノルマルでの一番弟子が立花先生です。

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