• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

現存最古のポストはどこの県にある?~『ニッポン最古巡礼』
高田京子・清澤謙一著(評:島村麻里)

新潮新書、680円(税別)

  • 島村 麻里

バックナンバー

2007年11月26日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

評者の読了時間1時間20分

ニッポン最古巡礼

ニッポン最古巡礼』高田京子・清澤謙一著、新潮新書、680円(税別)

 先日シンガポールで、「同国に唯一現存する手動式エレベーターあり」という宿に偶然泊まった。なんでも、1950年代には4つ星ホテルとして栄華を極めたんだそうだ。

 思い出したのは、子どもの頃さんざん乗った、大阪・阪急百貨店のそれである。いや待てよ、京都・東華菜館のエレベーターのほうが古いと聞いたような気が……。

 本書で確認してみたら、やはりそうだった。

「ガラスに金網が入った外扉と、蛇腹式の内扉を手で開閉して乗り降りする昔ながらの作り。八十年間、ずっと同じエレベータが使われてきた」

 1890年から日本に設置された電動昇降機のうち、東華菜館のものが現存最古だという。

意外に気づかれない最古物件たち

 本書は、日本各地に現存する「最古物件」の探訪録である。

 鉄橋、堤防、舗装道路、コンクリート電柱。日常生活のなかで、ごく当たり前に使われてきた建物や施設や生活回りの品々だ。格別の由来や「手柄」はなくとも、時代を越えて生き残り、その多くが京都のレストランで働き続ける手動式エレベーターのように、いまも「現役」である。

 たとえば遊具だ。“カルーセルエルドラド”は、今世紀初めにドイツで作られ、欧州を転々とした後、米国を経て1971年に「としまえん」に買われ、現在も稼働中の回転木馬。奈良の遊園地で昭和初期から動き続ける飛行塔は戦時中、防空監視塔に転じた。

 古代の天皇や貴族も使ったという、和歌山・白浜の湯壺から、「東洋一の水晶宮」と称えられた愛知・東山動植物園の温室まで、へぇ、こんなところにも「最古」がねぇ、という物件が50カ所紹介される。

コメント0

「NBO新書レビュー」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員