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かぐやさま、美しく、荘厳な宇宙ショーをありがとう

『宇宙に隣人はいるのか』ポール・デイヴィス著 青木薫訳 草思社刊 1800円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2007年11月30日(金)

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『宇宙に隣人はいるのか』ポール・デイヴィス著

『宇宙に隣人はいるのか』ポール・デイヴィス著

 月の地平線からゆっくりと昇ってくる青い地球を見たとき、この球形の中に、何十億人のもの人間が生活を営んでいるとは想像だに出来ない。もし太陽系外に住むわれわれの隣人が、太陽系を訪れたとしたら、他の惑星には見向きもせずに、真っ直ぐに地球を目指してくるだろう。宇宙にこのように美しい惑星はまたとあるだろうか。

 ずっと昔、古代ギリシャの著述家プルタルコスは、夜空にかかる星や月を観察して、月にも生物がいるに違いないと考えた。月が地球の衛星だと判明するには、その後千数百年が必要だった。しかも、月には大気がなく、生命のかけらもないことも分かってきた。

 でも、夜空を見る人にとって、月という地球の惑星は特別な存在だった。そして17世紀には、先端的な天文学者が太陽は特別な存在ではなく、その周りを回る地球という衛星も、特別な存在ではないという結論を出した。夜空には無数の太陽があり無数の地球のような惑星があるという考え方が一般的になった。だとしたら、そんな惑星の中に生命を育むものがある、と考えるのは妥当なことだ。

 そこで、宇宙に知的生命体を求める活動が始まった。1992年、大規模な地球外知的生命を探索するプロジェクトが米航空宇宙局(NASA)によって始められた。略称SETIというプロジェクトだ。年代に注意して欲しい。1992年はコロンブスがアメリカ大陸に到達してから500年目にあたる。

 このプロジェクトの基本的な考えは、もし宇宙に地球外生命が存在し、充分に知的であれば、その惑星からは、宇宙に向かって何らかの信号が送られているはずだ。

 SETIはこの考えにそって、世界中の電波望遠鏡での受信記録の解析に取り組んだ。しかし、何らかの意味ある符号、暗号には出くわさなかった。もし、信号が地球外生命から送られているとしても、信号が到達するまで何億年もかかったり、そのあげく減衰して信号が読めなくなっているかも知れない。

 私たちは「かぐや」が送ってきた映像のように、地球という惑星を美しく保たなければならない。地球外生物にとって、魅力のある地急像が崩れたら、見向きもされなくなり、コンタクトは永久に失われたままであろう。

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