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階段を“降りる”のが『究極のトレーニング』!?
~健康・運動の常識がどんどんひっくり返る

  • 麻野 一哉

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2007年12月12日(水)

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究極のトレーニング

究極のトレーニング』石井直方、講談社、1600円(税抜き)

 最近、メタボリックシンドロームの話題が毎日のようにメディアに登場する。私事で恐縮だが、評者も先日いきなりTVクルーにマイクをつきつけられた。なんでもニュース番組のメタボ特集ということで、街角インタビューを受けたのだ。TVの威力はすごく、その後しばらく、「TV出てたよね!」というメールや電話があちこちからあった……ことはとりあえずおいといて、こんなこともあるくらい、健康増進やダイエットに対する関心は国民的、日常的なものになりつつある。

 著者の石井直方氏は東京大学大学院教授。専門は運動生理学、トレーニング科学。ご本人自らがボディービルダーで、1981年「ボディビル ミスター日本」優勝など、数々の輝かしい経歴を持つ。こう書くと、「ええ!ボディビルダーの東大教授が書いた『究極のトレーニング』? 自分には関係ないなあ」と思われる人も多いかもしれない。

 しかし、けっしてそんなことはない。テンピュール枕や逆浸透膜方式の浄水器など、NASAの宇宙開発で培われた技術が身近な製品に応用されるのと同様、ギリギリに体を追い込むボディビルの世界や最新生理学の知識が、ふだんのダイエットや健康増進にも大いに役立つのだ。

 この本を読むと、人間の体はけっこう複雑だとわかる。たとえば、「ダイエットって、結局カロリー減らせばいいんでしょ」とか、「有酸素運動がいいんだよね」とか、読者のみなさんも、なんとなくそういうイメージを持っておられるかもしれない。しかし、話はそう単純ではない。

 まず闇雲にカロリーを減らすと、飢餓状態に備えた体になり、痩せにくくなる。まあ、これくらいはすでにご存知の方もいるかもしれない。しかし、有酸素運動に関するイメージはどうだろう?やせるには有酸素運動がいい、と思ってる方は多いのではないだろうか。

エアロビは「脂肪が減りにくい体」を作る?

 有酸素運動。いわゆるエアロビである。軽いジョギングやウォーキング、自転車こぎ、水泳……こういった呼吸をしながらの運動は、確かに体脂肪を減少させる。そのこと自体は間違ってはいない。しかし、評者もこの本を読むまで知らなかったのだが、こういった持久的エアロビックを長期継続すると、筋肉のタイプが「エネルギー節約タイプ」になってしまうという。つまり、その場その場では確かにやせるのだが、何カ月も何年もやっていると、徐々に脂肪が減りにくい体になってしまうのだ。マラソン選手が引退したとたん急に太ったりするのはそのせいらしい。

 また、あまり過激な有酸素運動は体内に活性酸素を作ってしまい、老化を促進させる。ぜいぜいはあはあ息をあげるようなエアロビクスは、むしろ体に害を与えてしまうのだ。

 では、痩せるにはどうすればいいのか?それには、「安静時に多くのカロリー消費をする体を作る」のが一番だ。筋肉が大量にあると、維持するだけでも多くのカロリーを使う。だから筋肉をつけるのが、根本解決となる。つまり、有酸素運動だけではなく、無酸素運動による筋肉増量が肝心となるのだ。

 そして、その筋肉増強にも注意が必要だ。

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