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投資が働き過ぎを緩和する?~『お金は銀行に預けるな』
勝間和代著(評:荻野進介)

光文社新書、700円(税別)

  • 荻野 進介

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2007年12月11日(火)

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評者の読了時間1時間55分

>お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』 勝間和代著、光文社新書、700円(税別)

 ブラジル株にインド株、REIT(リート)にグローバル・ソブリン債、FX投資と、耳慣れない金融商品が氾濫する昨今である。

 評者自身、お金は銀行に預けっぱなしで、およそ投資という行為とは縁遠い人生を送ってきたが、「それじゃ損だわよ」と優しく恫喝、投資の心構えを説きながら、各種金融商品の特徴とうまい買い方を伝授するのが本書である。

 評者のような金融ド素人と、著者に代表されるプロの間には、リスクに対する根本的な認識の違いがあるようだ。

 素人は株や債券を買うと値が下がって元本割れする 可能性を「リスクあり」と恐れ、「銀行預金が最も無難で安全だ」と考える。ところが、低金利の今、プロの言はこうだ。

〈株式や債券を買わないことで、得られるべきお金をより失っており、その目に見えない機会損失の方が実はずっと大きなリスクなのです〉

 同じ光文社新書『ざっくり分かるファイナンス』(石野雄一)にあった、「リスク=危機であり、危険(デンジャー)と機会(オポチュニティ)の両方を示す」という説明を思い出した。リスクがあるからこそリターンがある。リターンを求めようと思えばそれなりのリスクを覚悟しなければならないのだ。

値下がりする住宅を高金利で借りて買うなんて

 では、そのリスクをなるべく低く抑えるにはどうしたらいいか。著者が強調するのが分散投資だ。多種類の商品に投資すれば、リスクは分散され、大きなマイナスをこうむることなく、一定のリターンが得られるというのである。

 以上はいわば投資のイロハのイ、それを踏まえた上で、金融商品を個別に採点していく。なかでも「組む人はバカだ」と言わんばかりの勢いで槍玉に挙げられるのが、今や銀行の有力な収益源となっている住宅ローンである。なぜか?

 この20年、住宅ローンの金利は国債の金利に比べ2%以上も高いからだ。国債の金利は貸し倒れの危険性がないから低く抑えられているのは事実。といっても、それを2%も上回るローンは銀行側がボッている。借り手にとって分が悪過ぎないか、というわけだ。

 こんな商品なのに、なぜ文句が出なかったかといえば、ほとんどの住宅が購入価格以上に値上がりし、売却すれば大きな利益が見込めたからだ。

 しかしバブル崩壊後はまるで逆で、毎年4%ずつ値下がりする始末。3%以上の金利でローンを組みながら、資産は4%値下がりしているのだから、いま住宅ローンを抱えている家庭は毎年7%も損している。「土地の値段が上がりにくいときは住宅ローンを組むべきでない」というのが著者の結論である。

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