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“練習の虫”は運命― ビジェイ・シン

I was determined to do it. (僕は練習すべき人間なんだ)

  • 舩越 園子

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2007年12月13日(木)

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ビジェイ・シン

I was determined to do it. ― ビジェイ・シン

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(写真:田辺 安啓)

 ジョン・デーリーの愚直さとお騒がせ行動が彼の本質だとすれば、ビジェイ・シンの練習熱心さもまた彼の本質なのだろう。

 フィジーで生まれたシンの家庭は決して裕福ではなかった。毎日、ゴルフ場へ練習に通う手段は徒歩しかなかったが、普通に歩くと1時間以上もかかる。そこで彼は、まるでイナバの白ウサギがワニの背中をピョンピョンと飛び跳ねたように、家の裏手に広がっていた下水管を必死に跳ねて渡る“近道”に挑み続けたという。

 1982年にプロ転向。アジアや欧州のツアーを転々とした末、10年もかかって夢の米ツアーに辿り着いた。ルーキーイヤーの93年に初優勝。98年には全米プロを制し、初のメジャータイトルも獲得。次々に積み重ねていった功績は、無類の練習好きの賜物だと誰もが認めていた。しかし、2000年のマスターズで優勝し、グリーンジャケットをまとったシンは「もう“練習の虫”という呼称は返上する。人生にはゴルフより大事なものがある。これからは、それを大切にしたい」と語り、周囲を驚かせた。

 あんなに練習好きのシンが練習を減らしたら、代わりにやることはあるのだろうか。シンが練習を減らすなんて、ありえないのではなかろうか。きっと彼は今後も“練習の虫”であり続けるに違いない……それは、たやすく予想できた。

 そして、予想はやっぱり的中した。いつだって練習日には早朝からシンの姿があった。2種類の筋力トレーニングをこなした後、ドライビングレンジで400球の打ち込み。工夫を凝らしたオリジナルの練習器具を使うことも多い。綿密なコースチェックをしながら18ホールを回り終えると、今度はショートゲームとパットの練習。本戦中でもラウンドの後は必ずレンジに戻ってくる。長身のシンの影が一層長く伸びている光景は、夕暮れ時のお決まりのシーンだ。

 「“練習の虫”は返上できませんね」という問いかけに、シンはこう答えた。

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