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滋味、皮肉、風刺、ユーモア、恐怖を短編に読む

『ナツメグの味』ジョン・コリア著 垂野創一郎 他訳 河出書房新社刊 2000円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2007年12月27日(木)

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『ナツメグの味』ジョン・コリア著

『ナツメグの味』ジョン・コリア著

日本には短編の名人、星新一がいたが、短編小説は文庫版でせいぜい10ページ前後でありながら、作者の人生観まで伝わって来るものが多い。淡い滋味、淡いユーモア、淡い皮肉などが、さっと読んだ読後に染み渡ってくる。そして時には背筋がふるえるような深い恐怖も。

 表題作の「ナツメグの味」をまず読んでください。怖い一編だ。短編小説の内容を紹介することほど、読者を失望させることはない。だから書かない。まず、読んでください。怖い、怖い、でも怖がらせる言葉は一言もない。でも怖い。

 ジョン・コリアの腕の冴えだ。 コリアは詩人でもある。日本の詩人西脇順三郎との交友があったらしい。コリアは詩人だから、恐怖の忍び寄らせかたを知っている。読んでいるうちに、いつの間にか、恐怖が背中を覆い始め、ちょうど読み終わるあたりで、身体全体が恐怖に包まれていることになる。

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