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サンタクロースはいまどこにいる?

  • 小橋 昭彦

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2007年12月21日(金)

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ムラからの手紙

 今年のクリスマスはどのように過ごされますか? 自分の学生時代を振り返ると、「どのように」ではなく「誰と」が重要だったかもしれません。

 当時は80年代の消費文化がピークを迎える頃。クリスマスソングの定番、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」が発売されたのが83年で、JR東海「X'MAS EXPRESS」のCFソングとして採用され大ヒットするのがその3年後から90年にかけての時期。クリスマスは恋人と過ごすというメッセージを、いろんな情報誌がとりあげて、みんなちょっと浮かれていたかも。

 もっともぼく自身はそうした風潮に乗り切れなくて、地味に過ごしていました。企業のセールスプロモーションを手伝うようになった90年代の初めには、クリスマスは家族と過ごそうというキャンペーンをしきりと提案していました。最近のクリスマスはどうなのでしょう、少なくともあの頃に比べれば落ち着いてきたように思いますが、「誰と」が重要なのは、今の学生さんにとっても同じでしょうか。

 子どもを持つようになると、クリスマスの過ごし方がまったく違ってきます。子ども中心になりますからね。親同士顔をあわせては、「サンタクロース、まだ信じてます?」と尋ねあったりしています。これは少し踏みこんで表現するなら、「サンタクロース、まだ信じさせていますか?」でしょうか。あなたはどうでしょう、サンタクロースを信じていますか?

 何を尋ねるんだ、と叱られるかもしれませんね。二十歳にもなる人を相手に、サンタクロースを信じているかと質問すること自体、失礼でしょうか。

 実は、今日はあえて、こう答えようと思ってお便りしています。ぼくはサンタクロースを信じています、と。

サンタクロースを追跡する

 小学3年生になった長男が、情報教育を受けるようになりました。最初にやったのは、昔の道具調べ。オープンスクールのときに覗きに行ったところ、昔の道具をインターネットで検索し、その形や使い方をレポートにしていました。それからほどなく、フィンランドから公認サンタクロースがやってきて、学校で交流する行事がありました。

 ある日、家に帰って来て、「サンタクロースのことを調べる」と張り切ってパソコンを立ち上げました。 北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)によるサンタクロースの追跡サイトを発見して、そこに書かれていることを書き写している。その横でぼくも、

 「イブになったらここでサンタさんがどこにいるかわかるんだ」
 って教えている。

 わが家の長男がサンタクロースを信じているかどうか?
 信じている、と思います。

 一時期、「あのときのサンタさんはお父さんやった、お父さんみたいな声しとったで」と3歳頃の思い出をとりあげて突っ込んだり、「今日の学校のサンタさんは先生やった、偽者や」などと言っていましたが、街に「ニセモノ」はあふれているものの、どこかに本物がいると今では考えているようです。

 ぼくはそれを否定しません。ぼくはサンタクロースがいると思うから。ただ、そんな自分自身の態度が、どこか「非科学的」に感じられて、自分を欺いているような思いがあるのは事実。先ほどのサンタクロース追跡プロジェクトのように、サンタクロースをあたかも一人の実在の存在としてとらえることには、違和感があります。それでも、そう、それでもあえてぼくは、子どもたちに「もちろん、サンタはいるよ」と言ってやります。

 やがて子どもにも、サンタクロースという実在のおじいさんを決定的に疑うようになる日がくるでしょう。そのときぼくは、自分が信じているサンタクロースのことを伝えようと思います。でも、今はまだ、その準備が整っていない。もう少し、自分の世界が広がってからでしょう。今はあなたに、ぼくが信じるサンタクロースについて伝えることで予行演習とさせてください(ごめんね)。

危機を救ったのは誰?

 このところ、星新一さんが再評価されていますね(『星新一 一〇〇一話をつくった人』など)。

 彼に「危機」っていうショートショートがあります。地球が争いばかりの野蛮な星と聞いて占領しにやってきた宇宙人が、念のためにと望遠鏡を覗く。すると地球人はみんな互いにいたわりあい、やさしく過ごしていたため、宇宙人は占領をあきらめて去っていく…。

(以下、ネタバレです。ごめんなさい)

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