日本市場での携帯ゲーム機の勢いは、もはや「異常」といっていいレベルになりました。ニンテンドーDS(以下DS)の普及台数は2000万台を悠々と突破。ゲーム機として過去に例のない数字を達成しつつ、いまなお他のゲーム機を圧倒するペースで売れ続けています。
プレイステーション・ポータブル(以下・PSP)の普及ペースも順調です。普及台数は、およそ750万台といったところ。こちらも、いまなお勢いを止めることなく売れ続けています。
DSとPSPを合計してみると、発売から3年で2700万〜2800万台の普及を達成したことになります。
これは、とんでもない数値です。
たとえば、ここ数年間の、年間のテレビ出荷台数は800万〜900万台です。テレビそのものの総普及台数は1億〜1億2000万台だといわれています。つまり、携帯ゲーム機という名の「モニターがついている機器」は、テレビの販売台数よりもハイペースで普及し、いまではテレビの総普及台数の4分の1に迫っているのですね。まさしく「異常」なペースであることが、おわかりになるでしょう。
DSとPSPのさまざまな活用法
この「異常」な普及ペースを見て、携帯ゲーム機の周辺では、さまざまなビジネスが動き出しました。すでに表面化しているものを紹介するだけでも、以下のように多種多彩になります。
- 【教育】
- 「携帯ゲーム機を教育に活用する」のは、もはや珍しいものではなくなりました。学習用ソフトは、すでに何十種類も発売済みです。英語検定や漢字検定などを題材にしたソフトの中には50万本を突破したものもあり、これは立派なスマッシュヒット。教科書をまるごと取り込んだソフトや、学習参考書として使用するソフトなども登場しています。学校などの教育機関で、DSを利用する例も出てきています。
- 【観光ガイド】
- 街のデータなどを収録し、観光に役立つソフトも目立ってきました。その代表がスクウェア・エニックスの「地球の歩き方DS」シリーズでしょうか。他にも、美術館・博物館などの作品解説でDSを活用したところもあります。いずれは、駅前で観光データを配信したり、ショッピングモールで商品情報を配信するなど、さまざまな構想が進んでいるようです。
- 【地図】
- 観光ガイドをもう一歩進め、GPS(Global Positioning System。人工衛星を利用して現在位置を知るシステムのこと)を利用した地図ソフトもあります。この分野ではPSPが大きくリード。PSP専用GPSレシーバーを利用した地図ソフト「みんなの地図」シリーズなどが発売済み。他にもゴルフ場のデータを収録した「みんなのゴルフ場」などもあります。
- 【映像配信】
- PSPは、当初から動画や音楽データをメモリースティックに保存し、閲覧することが可能な設計になっていました。DSでも、大日本印刷とam3が提携し、ニンテンドーDS向けの出版・映像コンテンツのダウンロード配信事業「DSvision」が2008年3月から開始されます。ゲーム以外のあるゆるコンテンツが、インターネット経由でDSにダウンロード可能になります。
- 【ワンセグ放送受信】
- DSもPSPも、いまではワンセグ放送を受信できます(DS用の「ワンセグ受信アダプタ DSテレビ」はオフィシャルサイトでのオンライン販売のみ)。画質のよさを求めるならPSPの「ワンセグチューナー(PSP-S310、写真)」のほうがいいでしょう。やや性能が上です。ただし、こちらは2007年9月発売の「PSP-2000」専用で、それ以前に発売された旧型の「PSP-1000」には未対応。チューナーを購入する前には、PSPの型番確認をお忘れなく。

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ここに紹介したのは、ほんの一例に過ぎませんが、さまざまな分野で携帯ゲーム機が活用されていることがおわかりになるでしょう。かつて例を見ない新しいビジネスが、全世界に先駆けて、日本で始まろうとしているのです。
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