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スターの、そしてあなたの部下の『人生に拍手を!』
~「人づくり」のプロ、かく語りき

  • 和良 コウイチ

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2008年1月16日(水)

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人生に拍手を!

人生に拍手を!』相澤秀禎、講談社、1300円(税抜き)

 松田聖子、森田健作、桜田淳子、都はるみ、酒井法子、安達祐実、小島よしおなど時代のスターを40年間生み出してきたサンミュージック。本書は長く代表を務めてきた相澤秀禎が綴った自伝的エッセイであるが、単にスターの知られざる秘話を楽しめるという内容にとどまらない。「芸能企業は“人材産業”であり、『人づくり』が、いわば、僕の仕事です」という相澤の言葉からも窺えるように、方々にビジネスのエッセンスをすくい取ることができるのだ。

 本書で相澤が繰り返している主張がある。スターを生み出すためには、“自分の物差しだけで計るな”。

〈「自分の物差し」だけで人を計るな、と。時代がくだす、答えがあるのだ、(中略)時代の波から見れば、人の好みの差なんて小さなものです〉

 たとえば、サンミュージックの第2号タレント、スタイル抜群の爽やかな青年であった野村将希(当時・真樹)のエピソードがある。野村にポップスを歌わせようとしたがしっくり来ず、たまたまカーラジオから流れてくるクールファイブの曲を口ずさんでいた彼を見て、相澤は演歌を歌わせることを決めた。それまで野村本人も相澤も女心を歌わせる演歌に魅力があるとは考えていなかった上、すでにできていたデビュー曲の原版を捨てるという大きな決断だった。しかし、これは50万枚の大ヒットになったのである。

〈ときとして人は、思い込んでいるのとはまったく別のところに自分の魅力があることに、気がつかないでいるものです〉

だから、ひとつ屋根の下で暮らした

 これを機に、自らの“見る修業”として所属タレントを下宿させることにした相澤は、スターの卵たちの新しい魅力を次々と発見するようになる。

 “自分の物差しだけで計るな”とは、スターを育てることに限らず、部下を育てる上司の立場にとっても言えることではないか。これは単に自分の見方を放棄せよ、というのではない。相手の価値観をいったん受け入れ、そのあり方をよく知ることが何より先に来るのである。その上で、相手の物差しに対し自分の物差しを内側から、慌てずじっくりと浸透させていく。コーチング、あるいは教育というものは、本来こういうものなのだろう。

〈まず、自分を、相手の物差しを受け入れられるような状態にする。それから、少しずつ、自分の物差しに近づけていく。難しいといえば難しいのですが、これに優る楽しみはありません。彼または彼女に、“自分のような”絵を、少しずつ描いていく。新しい素材に、絵を描くときの期待感。それが、僕らの仕事、スターを育てることなのです〉

 また、スターの“顔”について、相澤の独特な表現が興味深い。“善な顔”というキーワードを用いて、こう説明する。

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