「米国ゴルフツアー “たった一言”ストーリー」

ティーンエイジャーのプロ転向 ― ミッシェル・ウィー

Am I the mistaken exception? (私は特別な“選ばれし者”じゃないのね)

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2008年1月17日(木)

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ミッシェル・ウィー

Am I the mistaken exception?

― ミッシェル・ウィー

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(写真:田辺 安啓)

 去る1月10日に石川遼のプロ転向記者会見が開かれて以来、日本のメディアはこの話題で持ち切りだ。日本のゴルフ史上最年少の16歳でプロ転向というビッグニュースに集まった報道陣は300人超。そのフィーバーぶりは、天才少女と謳われたミッシェル・ウィーのプロ転向会見のそれとそっくりだった。

 2005年10月。16歳の誕生日を目前に控えた15歳でプロ転向したウィーは、故郷ハワイで記者会見を開き、米本土の主要なメディアたちは続々と海を渡ってウィーのもとへ駆けつけた。

 だが、石川会見とウィー会見には実は大きな違いがあった。それは、アマチュアからプロへ転換するにあたり、当然アピールされるべきビジネス上の「区切り」が、石川会見には不足しており、ウィー会見にははっきりと見て取れたという点だ。

 プロ転向した以上は賞金を稼ぎ、ランキングを上げていかなければ生き残れない。プロとしての「商品価値」を向上させるアピールも不可欠。その対策としてウィーは世界屈指のデビッド・レッドベターを専任コーチにすると発表。さらに、ナイキと用具契約を結び、ソニーとスポンサー契約を結んだことも発表した。

 そして、米メディアたちを驚かせたのは、アスリートのマネジメント会社として世界中にネットワークを広げるIMGとは契約せず、ハリウッドスターのマネジメントを得意とするウイリアム・モリス・エージェンシーと契約したという発表だった。

 プロとしての活動の仕方をきっちり伝えたウィー。その用意周到ぶりには「まだ15歳」という年齢を超えたオーラが溢れ返り、彼女が「特別な存在=ビッグスター」として扱われる妥当性が十分に見て取れた。

 だが、そんなウィーでさえ、わずか2年後にこんな言葉を発したのである。

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著者プロフィール

舩越 園子(ふなこし そのこ)

在米ゴルフジャーナリスト。早稲田大学政経学部卒業後、広告代理店勤務を経て、独立。1993年渡米。ロサンゼルスを拠点に米国のゴルフ界を取材し続け、日本の新聞・雑誌等へ幅広く執筆中。



このコラムについて

米国ゴルフツアー “たった一言”ストーリー

米国のプロゴルフ界を取材しながら常々感じていることがある。それは、大物選手ほど簡単な言葉で奥深い話をするということだ。奥深いと言っても、哲学めいた小難しい話をするわけではない。選手が口にした一言に、その選手のバックグラウンドや素顔を重ね合わせて咀嚼すると、なるほどと頷ける何かが浮かび上がる。その「何か」は我々の人生にもあてはまり、ときには「目からウロコ」のような効果さえ発揮してくれる。そんなとき、その一言に感激し、その選手の大物ぶりにあらためて脱帽させられるのだ。

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