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第10回 安価な楽しみ

漢和辞典を手本に練習するのもまた一興

  • 奥本 大三郎

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2008年1月23日(水)

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 家にじっとして居ると退屈だからと、外に出ればお金が掛かる。

一蝠天来硯(いっぷくてんらいけん) 端渓石 清代 縦13.9×横9.2×厚さ1.6センチ

一蝠天来硯(いっぷくてんらいけん) 端渓石 清代 縦13.9×横9.2×厚さ1.6センチ

 散歩をして疲れたからとコーヒーでも飲むと数百円。その喫茶店もかつてのようにゆっくり煙草を吸ったり、新聞、雑誌を読んだりさせてくれるところは稀(まれ)になって、テーブルは狭く、大抵はカウンターのような板きれ一枚の上で、自分でトレイに載せて運んできたコーヒーを慌しく啜(すす)ってすぐに出て行くか、さも忙しそうにノートパソコンでもいじるのでなければ格向がつかない。

 なるべく金を使わないようにしようと思えばやはり家に居て……と、こんなみみっちいことを考えたのは他でもない、勤め先の定年が近づいてきたからである。

 三十年、旧国立大学に勤めて退職したばかりの先輩が言った。

 「君ね、年金がいくら貰えると思う? 本は買えないからね」

 給料から毎月々々ずいぶん天引きされたように思うけれど、不思議な話である。

 それで金を使わずに楽しく遊ぶ。一人机に向かってラク書きをするのもひとつの方法であろう。消閑の具はすなわち筆墨硯紙。

 もちろん、文房四宝に凝ればキリがないけれど、そこそこの品でも充分楽しむことはできる。

 大きな紙に大きな字を書く、というようなことをしなければいいのである。手習いをするのに大きな字を書かせるのは、一点、一画を拡大して書けば欠点もよく判るからだが、別に上手になろうとも思わないから、普通の大きさに書く。

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