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生命の強靱さ、進化の妙、それは神の手になるのか?

『したたかな生命 進化・生存のカギを握るロバストネスとはなにか』 北野宏明、竹内薫著 ダイヤモンド社 1600円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2008年1月18日(金)

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『したたかな生命 進化・生存のカギを握るロバストネスとはなにか』 北野宏明、竹内薫著

『したたかな生命 進化・生存のカギを握るロバストネスとはなにか』 北野宏明、竹内薫著

 ロバストネス(robustness)とは聞き慣れない言葉だ。著者のひとり竹内薫はマレーシアで滞在中、真夜中に猛烈な嵐に見舞われた。椰子の木がいまにも折れそうなほどしなっている。しかし、折れることはない。竹内は「これだ!」と叫びそうになったという。椰子の木はしなやかに、強風という生命を脅かされかねないじょう乱を耐えていた。これがロバストネスなのだ。

 よくいわれることだが、高層ビルは固い構造にすると、地震などのじょう乱に意外に弱い。現在の高層ビルは柔構造で建設され、もし基盤が強い地震などで大きく揺れても、ビル全体がしなやかにその振動を吸収して、倒壊を防ぐ。

 これも一時よく言われたことだが、ドイツの製品は締め付け部分にちょっとしたアソビがあって、そのアソビが精密部品に加わるじょう乱を防いでいた。カメラなどドイツ製品は優秀で、それをそっくり真似をしたカメラがどうしても追いつけなかったことが、このアソビの存在だった。アソビがロバストネスを生んでいるのだ。

 ロバストネスとは日本語で言えば頑健性、強靱性とでも言おうか。北野は特に生物が進化の過程でロバストネスを獲得していくことに興味を覚え、ロバストネスの第一人者となった。生物はいかなるものでも生命を持つ。地球上に誕生した生命の中で、首尾良くロバストネスを獲得したものだけが生き残っていく。

 本書は、進化から極微の生化学まで広い話題の中から、それぞれが獲得したロバストネスを解説していく。目からウロコという常套句が思わず口をついた。

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