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吊革にぶら下がって文学を読もう

『寺山修司』ちくま日本文学 筑摩書房刊 880円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2008年2月22日(金)

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『寺山修司』ちくま日本文学

『寺山修司』ちくま日本文学

 寺山修司は1960年代に青春を過ごした若者たちのヒーローだった。文学を志す若い青年男女にとって、寺山の繰り出す、幻想とイメージはいつでも、バッハのオルガン曲「トッカータとフーガの響きとともに頭の中をかき乱してくれた。

 寺山のイメージは、それから40年以上経た後でも、躍動するのに気付く。

 この本の中の「毛皮のマリー」を読んでみる。たちまち寺山ワールドに引き込まれる。出演するのは毛皮のマリー、美少年、美少女、堕天使、刺青男などが織りなす幻想界。標本のアマゾンの蝶がひらひらと舞っている。

 ずっと昔に暗唱していた寺山の短歌を、1つ思い出そう。

マッチ擦るつかのま海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや
(1958年「空には本」)

 寺山修司の文学の概要を、手軽に読めるようにしてくれた、「にほんの文学」

 本書の編集委員・池内紀は、あとがきに相当する「影を踏む」で、同郷の詩人石川啄木に触れ、寺山は折につけ『悲しき玩具』に立ち戻った人だった、と書いている。そして1つの歌を引く。

ふるさとの訛りなつかしそのかみの女給に逢ひに背広着てゆく

 寺山と啄木は同根だな、と思った。

 どの巻にも簡単な年表が付されているのがありがたい。

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