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「蝶の魅力」を伝える3冊

『アゲハ蝶の白地図』五十嵐邁著 世界文化社 2800円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2008年3月14日(金)

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『アゲハ蝶の白地図』五十嵐邁著

『アゲハ蝶の白地図』五十嵐邁著

 蝶は、大きな虫網(ネット)を持って追いかけ、捉えて標本にする。これだけでは、本格的な蝶図鑑には載せられない。

 蝶図鑑に掲載するには、卵が孵化し、幼虫を観察し、蛹で月を経て、ついに蛹を破って羽化する。この過程を報告しなければ、図鑑に大手を振って掲載できないのだ。

 いると分かっている蝶、確かに目撃されている蝶で、標本もできている蝶でも、卵から羽化までの報告がなければ図鑑は白色のままだ。

 この白色部分を埋めることが、著者の使命となる。空白の蝶はテングアゲハという名で、東南アジアに棲息していることが分かっているものの、目撃情報だけで実態はつかめていない。

 著者は勇躍、会社で休暇を取り、一種の直感でネパールを目指す。山道で山ヒルに血を吸われながら探索したが、空振り。「ダージリンが、いいよ」という噂を聞きさっそくダージリンへ。そこの小さな山の上で遂にテングアゲハと遭遇。そして、雄、雌、幼生も手に入れた。

 わたしたちは、本書で世界旅行に付き合わされる。もちろん著者のネット片手の蝶を求めての旅だ。

 イラン、フィリピン、インドネシア(スラウェシ島)、オーストラリアなど。いずれも厳しい冒険的旅だ。

 本書で蝶を数えるのは1頭、2頭ということを知った。1頭の蝶というモチベーションが人を以下に突き動かすかも知った。

 白地図は埋まった。世界の蝶学会から絶賛の嵐が巻起こった。いま日本の蝶学は世界の第一線に位置するという。

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