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古代の太平洋を制した謎の海洋民族=ラピタ人

  • 藤田 宏之

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2008年3月21日(金)

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 太古の昔、ただ水平線を目指して未知の海を突き進んだ古代ラピタ人。その知られざる世界が、エファテ島での発見により解き明かされようとしている。

 世界の果てへの冒険が人々を魅了するのは、何よりも未知なるものとの出会いがあるからだ。その点で、1778年にヨーロッパ人として初めてハワイを“発見”したキャプテン・クックには、ある種の同情を禁じ得ない。クックは3度にわたる太平洋遠征で、緑豊かなニュージーランドから不毛のイースター島に至る数々の島を訪れ、最後の航海ではソシエテ諸島から何千キロも北にあるハワイ諸島にも足を伸ばした。



イースター島(またの名をラバ・ヌイ)では、さえざえと輝く銀河の下、謎めいた石像が歩哨を務める。この巨大なモアイ像は、島を支配した祖先をまつったものかもしれない。ポリネシア人はおよそ1000年前、現代の宇宙旅行にも匹敵する壮大な探検行を繰り広げ、この島を発見した。
イースター島(またの名をラバ・ヌイ)では、さえざえと輝く銀河の下、謎めいた石像が歩哨を務める。この巨大なモアイ像は、島を支配した祖先をまつったものかもしれない。ポリネシア人はおよそ1000年前、現代の宇宙旅行にも匹敵する壮大な探検行を繰り広げ、この島を発見した。

 そこはタヒチに住むポリネシア人の古老さえも知らない、未踏の地であった。ところがたどり着いてみれば、カヌーで漕ぎ出してきた島民たちは、クックがそれまでに訪ねた島々で耳にした言語であいさつをしてくるではないか。

 太平洋に広がった言語と文化の驚くべき普遍性を目にしたクックは、後日、日誌にこんな疑問を記している。「かくも広大な海洋に版図を広げるこの“国家”を、いかに説明すべきだろうか?」。この疑問とそこから派生する多くの問いは、長い間、人々の興味をかき立ててきた。

 この素晴らしき航海者たちは一体、何者だったのだろうか。3000年以上も前に大海に漕ぎ出した、彼らのルーツはどこにあるのだろう。新石器時代の人々は航路を導く海図も羅針盤も持たなかった。簡素な造りのカヌーを操るだけで、どうやって、地球の面積の3分の1近くを占める大海に点在する幾百という島々を見つけ、植民することができたのか?

 古代の海洋民族が生きた世界は、長い間謎に包まれてきた。だがここへきて、南太平洋のバヌアツ・エファテ島での驚くべき発見により、その歴史が明らかになりつつある。今日のポリネシア人の遠い祖先は、いかにして未知への第一歩を踏み出そうとしたのか。新たな発見は、彼らがたどった壮大な海の旅の道筋を示してくれるだろう。

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