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スローライフのすすめ、ゆっくり行こうぜ

『和暦で暮らそう』柳生博と和暦倶楽部著 小学館 1400円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2008年3月21日(金)

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『和暦で暮らそう』柳生博と和暦倶楽部著

『和暦で暮らそう』柳生博と和暦倶楽部著

 カレンダーなんて、いつもどこからか貰ってくるものだ、と考えている方は多いだろう。カレンダーを暦(こよみ)と読み替えるだけで、意味は日本人文化論にまで広がっていく。タイトルにある和暦(わごよみ)は旧暦とはちょっと違う。でも旧暦と呼んだとしても、一向に構わない。

 暦は中国から渡ってきたものだ。暦だから天然の遷移に合わせてある。中国の暦を日本古来の和暦と摺り合わせ、アレンジし、四季に何となく振り分けたのが日本流の旧暦だった。

 この旧暦は長期間に渡って使い込まれた。どこでいつ使い始めたのか、1600年、1700年という説がある。和暦は日本人の文化の中にじわーと浸透していった。そして世界に希な、自然の移ろいに鋭敏な文化を作り上げていった。

 著者は該博な知識を駆使して、和暦が構築した壮大な日本の自然文化に言及する。それが『歳時記』だ。そこでは四季の移ろいだけでは、満足しなかった日本人の自然に対する繊細な感覚が、年季を72まで増やしてしまった。72候を築き上げた結果が『歳時記』という、俳句の巨大なデータベースに結実した。

 1年を72候に分けるだけではなく、それぞれに相応しい小さな詩句を捧げる。

 こんな民俗の心性を、改めて見直したくなるような、書物だった。柳生さんに敬意を表したい。この書物のどこがスローライフなのかといえば、自分を取り巻く万物の移ろいに敏感になることこそが、スローライフなのだ、と付け加えておこう。

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