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【第6回】「自分史年表と未来年表」を書く

「人のために何ができるか」「自分のミッション」を知る

  • 福沢 恵子

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2008年3月28日(金)

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 前回は、遺言状を書くステップの第一歩として、自分に関する情報を整理する「自分ノート」の作り方、加えて自分の人間関係を視覚的に把握する「人脈マップ」について述べました。

 このうち、「人脈マップ」に関してよくいただく質問があります。それは「マップ上に人の名前を書き込んでみようと思ったものの、誰を入れたらいいのか迷う」というものです。確かに、これまである程度の時間が経過していれば、多くの人との出会いがあって当然です。例えば「人生の残り時間があと1週間しかない場合」というテーマで記入しようとしても、誰の名前を書けばいいかすぐには思い浮かばない可能性も高いでしょう。

人脈マップ

「自分史年表と未来年表」のダウンロードはこちらpdf

 そんな時、私は「自分史年表と未来年表」を記入することをお勧めしています。これは、過去(=自分史年表)と将来(=未来年表)を1つの時間軸の上に記入していくものです。このツールを使うと、これまでの自分の人生の重要イベントや、将来起こり得ることなどが俯瞰できるというメリットがあります。ここをクリックすると「自分史年表と未来年表」というPDFファイルをダウンロードできるので、このファイルを印刷してください。

 もちろん、未来についてはあくまでも「予想」の域を超えませんが、過去については「あの頃こんなことがあった」「あの時こんなことを思った」というようなことが時系列に並びますので、それを眺めながら関わりのあった人をリストアップしていくと、結果的に「人脈マップ」上に記入する人が浮かび上がってきます。

 もちろん、この「自分史年表と未来年表」は人脈マップ記入の際の補助として使うだけでなく、それ単体でも時間の流れを把握するのに便利なツールです。いきなり自分自身の価値観を考えてみるというのは、多くの人にとってはかなり唐突に思える作業ですが、過去の時間の経過や経験した事柄を眺めながら考えると、「自分にとって大切なもの」が自然に思い浮かんでくる可能性も高いのです。

 私自身もこのツールを使って、これまでの人生と今後について考えてみたことがありますが、やはり大きな転換点は40代にあることを実感しました。というのも、それまでは「自分自身で何かをする」ということに関心が集中していて、必死で「できること」「できそうなこと」「欲しいもの」を探し求めていたような気がするのです。

 それが40代に入ってからは「自分以外の誰かのために、自分ができることは何か」ということに関心が移っていきました。具体的には大学で教え始めたことがキャリア面での変化なのですが、生活面でも「自分の持っている品物(衣服や雑貨など)を、自分が保有するよりもっとふさわしい人がいたら、その人に差し上げる」ということが自然にできるようになりました。

モノを持たない、後世にチャンスを譲る

 このような変化は、40代の初めに転居したことが契機になっています。新しい住まいは立地優先で選んだために、広さはある程度妥協しなくてはならず、「空間を確保するために持つものを制限する」ということを受け入れる必要が生じてきました。しかし、今後年齢を重ねていくうえで「交通アクセスに便利なところに住む」ということは、私にとっては優先順位の高いことでしたので、「モノを持つより身軽な生活」が私の価値基準となったのです。

 また30代は、とても人のことまで考えられなかったのが、40代に入ってからはある仕事が舞い込んだ時に、自分よりも若い人に「一緒に仕事をしないか」と声をかけたり、場合によっては仕事を紹介したりというようなことも増えてきました。以前は「より多くのものを自分の手元に集めよう」という感覚を無意識のうちに持っていたのですが、それが「多くの人と分かち合い、可能であれば移譲する」ということを当然のこととして考えるようになっていったのです。

 これは、自分の経験が必ずしも若い世代にはそのまま通用しない可能性が高いこと、そして若い世代に対しては年齢の近い人の感覚を生かして仕事をした方が良い成果が出ることなどを身をもって感じた結果です。つまり、「自分にできることは引き受けて責任も持つが、それ以外の部分はより適任と思える人を探す」という、ある意味「役割分担」を考えるようになったと言えるでしょう。

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