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人生の方向転換 ― クレッグ・パリー

I've had 15 years of flying over.(もう、15年間もやってきたんだ)

  • 舩越 園子

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2008年3月27日(木)

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クレッグ・パリー

I've had 15 years of flying over.

― クレッグ・パリー

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(写真:田辺 安啓)

 フロリダ州内のステーキハウスでの出来事。妙に体格のいい男性がすぐ横をふらふら歩いて通り過ぎた。リゾート風の短パン姿。シャツの袖からニョキッと出た毛むくじゃらの腕のとんでもない太さを確認したとき、それがクレッグ・パリー(42)だと気が付いた。パリーもこちらに気付き、「久しぶりだね。元気かい?」。おそらく2年ぶりぐらいの偶然の再会だった。

 オーストラリア生まれのパリーが米ツアーにやってきたのは90年代始め。筋肉隆々の「ポパイ」は同ツアー2勝、母国を含む世界各国で30勝を飾った。しかし、昨年から忽然と姿を消し、「ポパイはどこへ行った?」と囁かれていたのだが、いつしか、その囁きすら聞かれることはなくなり、すっかり忘れられた存在と化していた。

 「明日からドラールへ行くんだよ」とパリーは言った。ドラールとはWGC-CA選手権の舞台。パリーはかつてこの地で開催されていたフォード選手権の2004年大会で奇跡の優勝を遂げた男だ。

 目覚まし時計のアラーム音に気付かないほど時差ボケで疲労困憊して眠っていた初日の朝。弟からの電話で起こされたときはティータイムの10分前。大慌てで服を着て、3番ウッド1本だけを握りしめ、スタートホールの10番ティーへ全力疾走したパリーは、ぎりぎりセーフでティーオフ。

 「手に触れた服を着たから、全身のコーディネイトが最悪だった」。出だしはそんなドタバタ劇だったが、パリーは優勝争いに食い込み、ついにはプレーオフへ。1ホール目の18番。残り176ヤードから6番アイアンで打ち放った第2打はグリーンをヒットして、そのままカップイン。奇跡のイーグルによる優勝となった。

 最初から最後までミラクル続きだったあのビクトリーはパリーにとって忘れがたき思い出だ。しかし、そんな思い出を築いてきた米ツアーだというのに、彼は今年のCA選手権の記者会見で「もう、米ツアーには、あんまり出たくない」と言った。

 米メディアはすかさず批判調に問い返した。「アメリカに来て活躍している若いオージー勢と逆行した動きではないのか?」、と。パリーは少し悲しげに、こう答えた。

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