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いまこそ取り戻す「父権」と「夫権」

  • 山崎 雅保

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2008年4月8日(火)

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 父親である貴方は、自分の娘や息子の「大人になった子ども心」に気づいていますか?

 せっかく喜怒哀楽こもごも齢を重ねたあげくオヤジとなられたご同輩諸兄よ。いつまでも「力およばぬ父ではあるが、せめて話は聞かせてくれ」の一言くらいいってやれる父親でありたいじゃないですか。

 これ、余計なおせっかいなんかではなさそうですよ。大人になった“子どもたち”は、想像以上に父親を求めています。このことが深く身にしみたのは、筆者のカウンセリングルームのホームページに寄せられた、多くの投稿を見てからでした。

父の愛を求める子どもたち

 ボクは、ホームページ上でこんな問いかけをしてみました。

 「“お父さん”を聞かせてください。よい思い出でも、嫌な思い出でも。自分の父のことでも、他の誰かの父のことでも。ふと見かけた“父親の姿”でも。父であるご自身のことでも。“お父さん”をめぐる貴方の思いを聞かせてください」

 すると、ごく短期間に20本を超える投稿。ボクはそれらを読みながら胸がキュンとなりました。

 み~んな、そうなんですね。「お父さん」を切実に求めていたのです。

 「母の愛」ばかりが話題になる昨今です。そうであればこそ、とても多くの人々が「父の愛」を渇望しているのでしょう。

 例えばこんな投稿がありました。40代前半。子ども3人の母から。

 【一番先に思い浮かぶのは「お散歩」。土曜か日曜の午後、あてもないブラブラ散歩に連れてってくれました。帰り道に時々買ってくれるピーチ味のネクターがとても嬉しかった。

 若い時からいつも下駄を履いていて、カランコロンいう音が好きでした。模型作りを愛する父でした。

 年末には炬燵で賀状の版画を彫り、刷っていました。仕事柄のまっすぐな線と四角い丁寧な文字でした。

 何度も海釣りに連れて行ってくれました。

 将棋や囲碁を(頼みもしないのに)教えてくれました。私の言うこと、持って帰った作品、それら全てをありのまま認めてくれました。

 「そう!」「うん、よくできた」「いい」

 口下手な父は口数少なかったけれど、私の味方でした。

 父はいつも、私が小さかった頃のままの姿で、体のどこかに染みついています】

娘の最後の拠りどころは「お父さん」

 長女である彼女にとって、母は甘えにくい存在でした。長女、とくに第1子にはついつい我慢を強いてしまうのが母たちの常。母への甘えが満たされずに育った長女は「我慢しすぎるがための生き辛さ」を味わいがちです。

 結婚10余年。投稿してきた女性の結婚生活には辛い波が幾度も打ち寄せました。両親にありのままを語れぬような出来事を、たった一人で凌ぎ続けてきた彼女は、「父との散歩」の思い出に救われているのでしょう。

 こんな投稿もありました。40代前半。子ども2人の母。夫から理不尽な仕打ちを受けながら、それでも「この夫婦をなんとか持続したい」と工夫し続ける女性。いつ離婚を決意しても不思議ではない状況です。彼女が自分の母親から伝え聞いたお父さんの言葉はこうでした。

 「娘の苦悩の日常を分かっていながら何もいわずに見守っているのは、本当に辛い」

 彼女は父の深い思いを胸にしていればこそ、自分を惨めに落とさずに「夫婦の行く末」を模索できているのでしょう。

 すっかり大人になった娘や息子でも、意外にも深く強く「お父さん」を求めている。まして母との関係に軋みがある娘は、最後の拠りどころとして「お父さん」を切望します。

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