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眉ツバぬぐって読んで下さい~『夜中にラーメンを食べても太らない技術』
伊達友美著(評:三浦天紗子)

扶桑社新書、680円(税別)

  • 三浦 天紗子

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2008年4月17日(木)

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評者の読了時間2時間45分

 個人的な印象だが、男性の食が細くなったなあ、と感じて久しい。

 働き盛りの30代、40代以上はメタボが気になるのか、昼はざるそばだけと決めていたり、健気に揚げ物の衣を剥いでみたり。知り合いの20代のビジネスマンは、「ダイエット中なんです」とランチ代わりにゼリー飲料だ。

 確かに、これだけ健康志向ブームなら、お昼にガッツリかつ丼なんかをかきこむこと自体が反社会的行為なのかも。

 もっとも、こんなアンチ・メタボ時代に、ダイエットが気にならないほうがめずらしい。男性も女性もそれなりに気を遣っているからこそ、あちこちから「大して食べてないのに、なぜか太っちゃって(涙)」という嘆きが聞こえてくるのだ。

 ちなみに本書の著者も、若い時期にダイエットに苦しんだ一人。その体験から、ストイックな食事制限を課さない「食べてやせる」式のダイエットを考案し、すでに女性たちからは支持を得ている栄養学のプロである。

 その理論をベースに、現代男性に広がる食傾向や食習慣に着目して書かれたところが本書のミソ。評者から見ても、「これならできそう」と思える、実行可能度の高いアイデアが並んでいる。

 やせたいとなったら大抵の人は、食事を抜く、飲料や食品をカロリーオフのものに換える、炭水化物断ちや肉断ちなどを始める……等々、概してカロリーを抑える工夫に走る。

 だが、それらの方法は、本書によればすべてNG。その理由は後述するが、本書を読んであらためて、肥満の悩みは、栄養学知識の不足と深く関係があるのだと思った次第。

 著者も指摘しているが、最近の肥満の原因は、カロリーの摂りすぎより、「栄養不足」や「加工食品の過剰摂取」が多いらしい。

 それらがなぜいけないかと言えば、代謝効率を下げ、冷えを招き、ホルモンバランスを崩す要因になるから。

油にもいろいろありまして

 カロリーを抑えればそれだけで痩せていくというほど、体は単純にはできていない。とはいえ、そんな基本さえ知らず、強迫観念的にカロリーセーブばかりに精を出している人も少なくないだろう。

 まず著者は、現代人の食生活や生活習慣の問題を指摘する。特に、男性がつい手を伸ばしていそうな、「悪い油」や加工食品の摂りすぎの危険については、相当のページを割いている。

 悪い油とは、サラダ油やマーガリンに含まれるトランス脂肪酸、カップ麺の合成油、ファストフードなどで使われる使い古しの酸化した油を指す。揚げ物は時間が経つほど酸化していくので、お弁当やファストフードの揚げ物は黄信号だ。

 悪い油の摂りすぎは、ホルモンバランスに影響する。加齢が進めば、男性ホルモンが減少するのはある程度お約束なのだが、最近はそうした食生活の乱れから、若い世代にもその傾向があるという。男性ホルモンの減少や乱れは、うつ傾向、気力低下、勃起不全、性欲減退、さらには、肥満や薄毛につながる。悪い油は、いわゆる男性らしさを奪ってしまうと言えなくもない。

 もっとも油には「良い油」もあり、オリーブオイルはその代表格。また、青魚に含まれるDHAやEPAも油の一種で、これらは健康維持のために積極的に摂りたい油である。

 もう一つの問題児、加工食品とは、ハムやソーセージ、菓子パン類、カップ麺類、宅配ピザ、肉まん、レトルト食品、冷凍ハンバーグなど調理済みの冷凍食品、チェーン店のカレーなどである。

 多忙なビジネスマンとは、切っても切れない食品とも言えるが、これらを日常食にするのはいただけないと著者は注意を促す。なぜだろう。

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