東京国立近代美術館において、「生誕100年―東山魁夷展」が5月18日まで開催されています(長野県信濃美術館東山魁夷館では 7月12日〜8月31日開催)。
東山魁夷の展覧会は、その画業の偉大さを讃えるように数多く開催されていますが、今展は本制作(作品として完成されたもの)約100点、スケッチ・習作約50点によって構成され、代表作のほとんどが揃う過去最大規模の回顧展となっています。
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本展の特徴は、東山芸術の魅力を解き明かすことを目的に、彼の作品展開と傾向に注目した7章構成を取り、さらに5つの特集から組み立てられていることです。また、唐招提寺の障壁画(部分)も展示されており、これも見どころの1つといえるでしょう。
第1章「模索の時代」
…特集1・ドイツ留学
第2章「東山芸術の確立」
…特集2・<自然と形象>と<谷間>
第3 章「ヨーロッパの風景」
…特集3・白馬のいる風景
第4章「日本の風景」
第5章「町・建物」
…特集4・窓
第6章「モノクロームと墨」
…特集5・唐招提寺の障壁画
第7章「おわりなき旅」
平明でわかりやすい描写、その中に秘められた叙情性と精神性
さて、日本を代表する画家・東山魁夷(1908-1999)はどのような道を歩んできたのか、その足跡を辿ることにしましょう。
本名は東山新吉、1908年船具商に勤務する父の次男として横浜に生れ、3歳の時に神戸に転居、幼少の頃は一人家に引き篭もり、絵を描いて遊ぶのが好きな子供だったといわれています。幼稚園に入園した頃には、すでに画家としての素質が萌芽し、人前で絵を描き、物語をつくっては発表することに喜びを見出していました。
18歳の時、画家を目指すことに反対の父親を担任教師から説得してもらい、東京美術学校日本画科に進学することになりました。同級生の橋本明治、加藤栄三、山田伸吾らと共に切磋琢磨し、在学中の第10回帝展に「山国の秋」を初出品、入選を果たしています。
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